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2008/07/18

<週間ダイジェスト>7月10日~7月16日

16日■親朴連帯議員らが復党

 与党ハンナラ党は、親朴連帯(朴槿恵議員支持派)の洪思徳、朴鍾根、金武星、李敬在、李海鳳の各議員と無所属の金世淵、姜吉夫ら19議員が復党または入党し、議席数が現在の152から171に増えたと発表した。ハンナラ党は、親朴連帯の残りの比例代表8議員についても、入党願いが提出され次第、審査を経て復党させる方針だ。

15日■射殺事件で北朝鮮に抗議

 金剛山で起きた韓国人観光客の射殺事件と関連し、韓国政府は統一部の金夏中長官の名義で北朝鮮の金養建・朝鮮労働党統一戦線部長に宛てて電話通知文を送ろうとしたが北側が受け取りを拒否した。このため統一部の金浩年報道官が内容を公開した。通知文で韓国側は、「明白な南北間合意違反である」と抗議、真相究明に向けた調査団の受け入れと事件現場の監視カメラの映像など関連資料の提出を求めた。

14日■独島問題で日本に厳重抗議

 外交通商部の文太暎報道官は、日本が中学校社会科の新学習指導要領の解説書に独島(竹島)の領有権を主張する内容を盛り込んだことに遺憾の意を示し、「決して受け入れることはできず、日本政府に対し強力に抗議し、即刻の是正措置を要求する」とする声明を発表した。政府は、日本側に「竹島表記」の撤回を要求するとともに、権哲賢・駐日大使を一時帰国させた。

13日■北が対話再開の提案拒否

 北朝鮮の労働党機関紙・労働新聞は、李明博大統領が11日の施政演説で南北共同宣言(2000年)と南北頂上宣言(2007年)の履行に向け北朝鮮と協議する準備があると表明し、「全面的な対話の再開」を呼びかけたことに対し、「一顧の価値もない」と一蹴した。労働新聞は、「南北共同宣言と南北首脳宣言に対する立場を明らかにせず、宣言の意義を低め、その履行を回避しようとするばかげた浅知恵に過ぎない」と非難した。

12日■核無能力化10月までに

 北京の釣魚台迎賓館で開かれた北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議で、各国首席代表は核放棄の第2段階措置の柱である核施設の無能力化とその見返りとして行う北朝鮮へのエネルギー支援を並行して進め、10月末までに完了することで一致した。北朝鮮が申告した核計画の検証については、核施設への立ち入り検査、関連文書の閲覧・検査、北朝鮮の核技術者らへの聞き取りなどを行う。

11日■金剛山で女性撃たれ死亡

 北朝鮮の金剛山観光事業を手がけている現代峨山によると、同地を訪れていた韓国人の女性観光客(53)が午前4時半ごろ、北朝鮮兵士の銃撃を受けて死亡した。女性は一人で散歩中に軍事保護施設区域に入り込み、撃たれたとみられる。北朝鮮側の説明によると、女性は鉄条網を越えて同区域に入り、北朝鮮兵士が何度も止まるよう命じたが、女性が逃げたために発砲したという。政府は事件の真相が究明されるまで金剛山観光事業を中断すると発表した。

10日■国会議長に金炯旿氏

 第18代国会は、初の本会議を開き、与党ハンナラ党の金炯旿議員を国会議長に選出した。議長に単独立候補した金議員は、在籍議員299人のうち283人の信任を得た。国会は当初、4月の総選挙を受けて6月初めに開会する予定だったが、野党が米国産牛肉の輸入再開問題に反発して登院を拒否し、議長の選出が遅れていた。