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2008/07/11

<週間ダイジェスト>7月3日~7月9日

9日■金塾本部長が武大偉次官と会談

 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議に出席するため、金塾・外交通商部韓半島平和交渉本部長が北京入りした。釣魚台迎賓館で武大偉・中国外務次官と会談し、6カ国協議の議題や運営方法について議長国である中国の考えを聞き、重要な課題について意見の調整を行った。一方、ヒル米国務次官補と北朝鮮の金桂冠外務次官が前日に続き北京の米大使館で会談し、北朝鮮の核計画申告に対する検証方法について調整を重ねた。

8日■金主席14回忌で追悼行事

 故金日成首席の14回忌を迎え、北朝鮮各地で追悼行事が行われた。朝鮮中央放送は、「連日、数万人に上る朝鮮人民軍軍人や各階層の人民、青少年、学生、海外同胞らが万寿台を訪れ、首領様の銅像に花かごや花束をささげている」と報じた。また、朝鮮中央テレビが金主席の業績を称える映画「民族の太陽」や抗日闘争を描いた「祖国光復のために」などの記録映画を放送するなど、各メディアが一斉に特集番組を報道した。

7日■青瓦台から国家資料流出

 青瓦台(大統領府)関係者が、盧武鉉政権の末期に青瓦台のコンピューターのハードディスクが交換され、盧前大統領の邸宅に持ち出されていたと明らかにした。持ち出された情報には、国家情報院の組織図や未来図を含む「国家情報院ビジョン2005」のほか、「パトリオットミサイル導入関連懸案事項」「韓米関係未来ビジョン」「北朝鮮核状況評価と対策」など重要資料が含まれている。

6日■民主党代表に丁世均氏

 野党・統合民主党が党大会を開き、丁世均・前産業資源部長官を党代表に選出した。丁代表は57・6%の得票率を記録し、秋美愛候補(26・5%)、鄭大哲候補(15・9%)らに大差をつけて当選した。5人の最高委員には宋永吉、金民錫、朴柱宣、安熙正、金振杓の各氏が選ばれた。一方、党大会で党名から「統合」を削除し、「民主党」に改めた。

5日■北が五輪合同応援団拒否

 朝鮮中央通信によると、対韓国関係の窓口となっている北朝鮮の祖国平和統一委員会が、「韓国の李明博政権が南北対話や対北朝鮮協力事業をすべて破綻させた」と非難したうえで、「昨年の南北首脳会談で合意した南北を連結する京義線を利用して北京五輪に南北合同応援団を派遣することが不可能になった」と表明した。国際オリンピック委員会(IOC)は、韓国と北朝鮮に対し、北京五輪の開会式と閉会式での南北合同入場行進を希望している。

4日■李大統領と潘総長が会談

 李明博大統領と潘基文・国連事務総長が青瓦台(大統領府)で会談した。両者の会談は李大統領が4月に米国を訪問して以来約2カ月ぶり。李大統領は、「事務総長就任から約1年半、精力的な活動に敬意を表する」とねぎらった。これに対して潘事務総長は、「1年半ぶりに祖国を訪問したが、温かい歓迎に感激している。国民の積極的な声援を胸に一生懸命がんばりたい」と決意を新たにした。

3日■ハンナラ党代表に朴熺太氏

 与党ハンナラ党はソウル・オリンピック公園の体操競技場で党大会を開き、朴熺太氏を新代表に選出した。代議員投票と世論調査を合算した結果、朴氏が得票率29・7%を確保し、鄭夢準氏(25・6%)を抑えて代表に選出された。このほか、新たな最高委員に鄭夢準、許泰烈、孔星鎮、林順子の各氏が選ばれた。新執行部の任期は2年で、国会で153議席を占めるハンナラ党の舵取りを担う。