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2008/03/21

<週間ダイジェスト>3月13日~3月19日

13日■長官人事がすべて完了

 李明博大統領は、空席となっていた長官人事を発令し、保健福祉家族部長官に大学教授の金聖二氏、女性部長官に女性団体幹部の辺道潤氏を任命した。金聖二氏には、論文の重複掲載や外国籍の子どもの健康保険利用などの疑惑があり、野党や市民団体が金長官の任命に強く反対したため、聴聞会での採択ができず、法律に則り自動的に任命手続きがとられた。

14日■南大門放火事件で初公判

 国宝第1号に指定されている崇礼門(南大門)が2月10日夜に焼失した火災で、放火容疑で逮捕・起訴された男の初公判がソウル中央地裁であり、男は放火の事実を認めた。男は、裁判所に提出した意見書を通じ、「国民に申し訳なく思う」と心情を打ち明けた。犯行の動機については、4億ウォンの土地収用に対する補償金が9600万ウォンにしかならず、青瓦台(大統領府)などに異議を申し立てたが、取り合ってもらえず、腹が立ったと話した。弁護人は、男の行動が不可解だとし、精神鑑定を求めた。
 
15日■タイで脱北者8人逮捕

 AFP通信によると、タイに密入国しようとした北朝鮮からの脱北者8人が、タイ北部のチェンライで国境警察に逮捕された。脱北者は、男性1人、女性5人、女児1人などで、バスで国境を越えようとして検問で捕まった。タイ政府は、脱北者から事情を聞き、韓国など第三国への移送を検討しているもようだ。タイ当局によると、中国が北朝鮮との国境警備を強化したこともあり、ここ数カ月はタイに密入国する脱北者が減っているという。

16日■大物議員が一騎打ち

 4月9日に投開票が行われる総選挙で、野党統合民主党(民主党)の鄭東泳・元統一部長官と与党ハンナラ党の鄭夢準議員が、ソウル南部の小選挙区で激突することになった。鄭夢準・ハンナラ党最高委員が党本部で記者会見し、ソウル・銅雀乙選挙区から出馬すると宣言した。すでに鄭東泳氏が同選挙区から出馬することを宣言しており、大物2人の対決となる。

17日■自家用車で金剛山観光

 金剛山観光事業を主管する現代峨山によると、自家用車による金剛山観光がスタートし、15台のクルマが初めて北朝鮮に向かった。自家用車は、12人乗り以下の車両に限定され、走行速度が時速50㌔以下に制限されている。また、金剛山周辺の観光地への直接乗り入れはできず、金剛山のホテルから指定のバスに乗り換えて観光することになる。料金は観光バス利用の場合と同じ一人34万ウォン。

18日■イラク駐留部隊交代

 韓国軍部隊の第8陣1次交代兵212人が光州の特殊戦教育団で行われた歓送会で親族らと別れを惜しんだ後、イラクに向け出発した。部隊はイラクに駐留する先遣隊と任務を交代する。将兵らは、特殊戦教育団で射撃、無線通信、特殊車両の運転などの基礎訓練を受け、現地に適応するための言語、文化、習慣などを学んだ。また、家電製品、自動車、コンピューターなどの修理技術をマスターし、イラクの住民をサポートする。

19日■康錦実氏、出馬せず

 統合民主党の康錦実・最高委員が会見し、「地域区(小選挙区)からも全国区(比例代表)からも出馬しない。今後は白衣従軍する」と述べ、4月の総選挙に出馬しない意向を示した。不出馬の理由については、「党生存のために献身すべき時で、人材確保に努めたい」と語った。民主党は康氏を選挙対策委員長に推す予定だ。