ここから本文です

2008/01/18

<週間ダイジェスト>1月10日~1月16日

16日■李特使が福田首相と会談

 李明博・次期大統領の特使として日本を訪れた李相得・国会副議長が、福田康夫首相と会談し、2月25日に行われる大統領就任式への出席を要請した。次期大統領の実兄である李特使は、小泉元首相の靖国神社参拝への反発などによって2005年6月から途絶えている両国首脳のシャトル外交の早期再開を呼びかけ、福田首相も「賛成する」と応じた。

15日■国家情報院長が辞意

 国家情報院の金万福院長が緊急記者会見を開き、辞意を表明した。昨年12月19日の大統領選挙前日に極秘に訪朝し、北朝鮮の金養建・朝鮮労働党統一戦線部長と密会した際の対話記録を報道機関幹部に渡した責任を取った。青瓦台(大統領官邸)も辞意を受け入れるとしている。1月10日に中央日報がスクープした対話録によると、金院長は「李明博候補の当選は確実」とし、「ハンナラ党の対北政策も和解路線からはずれないだろう」と伝えていた。

14日■サムスンを家宅捜索

 サムスングループの不正資金疑惑を捜査している趙俊雄・特別検事チームが、李健熙会長が執務室や迎賓館として使っているソウル・竜山区漢南洞の「承志園」、ソウル・江南区道谷洞にある李鶴洙副会長の自宅などを家宅捜索した。サムスンに対する家宅捜索は、昨年11月末にサムスン証券に対して実施されたが、執務室や個人の自宅に司直の手が入ったのは初めて。グループ戦略企画室の金仁宙室長と崔匡海副社長の自宅も家宅捜索の対象になっている。

13日■李次期大統領の訪中招請

 王毅・中国外務次官が中国政府の特使として韓国を訪問、李明博・次期大統領を表敬訪問し、「中国訪問を心から歓迎する。中韓関係をどのように発展させていくか北京で意見を交わしたい」とする胡錦涛主席のメッセージを伝えた。胡主席は、8月の北京五輪と10月に北京で開かれるアジア欧州会合(ASEM)に李次期大統領の出席を要請した。これに対し李次期大統領は、「早期の訪中を希望する」と応じた。

12日■民主労働党が非常対策委

 民主労働党は、党中央委員会を開き、大統領選の敗北以来続いている党の内紛の収拾を図るため、非常対策委員会を設置することを決めた。委員長には沈サンジョン議員が就任した。非常対策委は総選挙後に次期指導部が正式に選出されるまで、党の最高執行機関として総選挙対策など党の運営に当たる。沈委員長は、「力不足だが、党の再生に向け十字架を背負う覚悟で頑張りたい」と決意を語った。

11日■民主新党代表に孫鶴圭氏

 大統合民主新党は、党代表の交代式を党事務所で行い、呉忠一代表の後任として孫鶴圭・前京畿道知事が就任した。孫新代表は、「党を再結成する覚悟で外部から斬新で有能な人材を大挙迎え入れ、党を一新する」と述べ、独立的な公認審査委員会を構成し、客観的で透明な党の運営を進める考えを示した。また、大統領選挙での惨敗について、「国民の心を汲み取れなかった」とし、党の変化と刷新を訴えた。

10日■森喜朗元首相が訪韓

 李明博次期大統領が、福田康夫首相の特使として訪韓した森喜朗元首相(日韓議員連盟会長)と面談した。朱豪英報道官によると、森元首相は李次期大統領の当選を祝うとともに、早期に日本を訪朝してほしいとの内容を盛り込んだ福田首相の親書を手渡した。李次期大統領は、これに謝意を示し、北朝鮮核問題の解決と北東アジアの平和構築に向け、韓日の緊密な協力が必要だと強調、未来指向的な両国関係の発展を目指し努力していきたいと述べた。