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2009/07/24

<週間ダイジェスト>7月16日~7月22日

22日■メディア関連3法が成立

 「新聞などの自由と機能保障に関する法律」(新聞法)と「インターネットマルチメディア放送事業法」(IPTV法)、「放送法」のメディア関連3法が国会で成立した。これにより、新聞・放送兼営の道が開かれ、新聞社や大企業も持株比率10%を限度に地上波テレビの経営・所有が可能になり、総合編成チャンネルと報道専門チャンネルの株式も30%まで所有できる。ただし、購読率20%以上の新聞社は地上波テレビの兼営や株式所有が禁じられる。

21日■李大統領が橋下知事と会談

 李明博大統領は、訪韓中の橋下徹・大阪府知事と会談し、両国間の協力拡大などについて意見交換した。李大統領は、国内に設立予定の部品・素材専用工業団地について「大阪の企業が数多く進出することを期待する」と述べ、10月に大阪で開かれる韓国商品展示・商談会への協力を求めた。橋下知事は「清渓川を視察して大きな感銘を受けた。苦境の中でも信念を持って努力すれば目標を達成できることを、知事就任前に李大統領を通じて知った」と語った。

20日■初の弾道弾防御訓練を実施

 韓国初のイージス駆逐艦「世宗大王」(7600㌧級)が来年、米国で初めて弾道ミサイル防御訓練を行う。訓練内容は米海軍と戦闘システム能力テストになる予定。時期は未定だが、8月ごろハワイ海上で実施される環太平洋合同演習(リムパック)期間に行われる可能性が高い。韓国軍は弾道ミサイル迎撃能力を拡充するため、2014年ごろ対空ミサイル「SM6」と「SM2ブロック4」を導入する。

19日■金大中元大統領の病状好転

 肺炎のため、延世大学セブランス病院に入院している金大中元大統領の病状が好転し、人工呼吸器が外された。健康状態はいずれも正常範囲内で、合併症の危険も多少和らぎ、呼吸や意思の疎通に問題はない状態だ。金元大統領は李姫鎬夫人に、「死の峠を何度も越えた」と話したという。当面は重患者室で治療を続ける。金元大統領は13日午後、肺炎のため入院。16日午前3時ごろに呼吸が乱れ、人工呼吸器が付けられた。

18日■宇宙ロケット打ち上げ延期

 今月30日に予定されていた韓国初の宇宙ロケット「羅老(ナロ)号」(KSLV‐I)の打ち上げが延期された。発射体第1段の開発を担うロシアのフルニチェフ社が、技術的な問題で第1段燃焼試験を27日以降に行うことを伝えてきたため。燃焼試験の分析には試験後3日ほどかかり、組立作業から打ち上げまでは10日ほどかかる。ロシア側が27日にテストを行う場合、13日後の8月9日以降に羅老号の打ち上げが可能になる。

17日■韓半島条項を34年ぶり削除

 エジプトで開かれた第15回非同盟諸国首脳会議が宣言文を採択し、閉幕した。宣言文は、あらゆる形態のテロリズムに反対するため、国連憲章と国際法に基づき「一致した努力」を傾けるとした。また、在韓米軍の撤退など、北朝鮮の主張が反映されていた韓半島関連条項が34年ぶりに削除された。ゲスト国として出席した韓国政府国連代表部の朴仁国大使は、「我々の努力で条項全文が削除された」と説明した。

16日■ウクライナ首相と会談

 李明博大統領は訪韓中のティモシェンコ・ウクライナ首相と会談し、経済をはじめ科学技術や文化などでの協力について意見を交わした。李大統領は、「ウクライナは人材が豊富で科学技術分野の力量が大きく、発展の可能性が高い」と評価した。ティモシェンコ首相も、李大統領が推進する南北関係増進努力と対外政策への支持を表明した。韓昇洙総理もティモシェンコ首相と会談し、保護貿易の防止、互恵的協力事業の発掘などを通じ、経済・通商分野での交流を拡大することで合意した。