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2009/08/14

<週間ダイジェスト>8月6日~8月12日

12日■歴史資料寄贈運動が成果

 忠清南道天安市の独立記念館が、大韓民国臨時政府樹立90周年を迎えた3月1日に開始した「汎国民歴史資料寄贈運動」で、これまで42人の独立運動家の子孫、関係者から合計2737点の資料が新たに寄贈された。上海臨時政府の臨時議政院議員を務めた呂運亨が晩年に知人にあてた直筆の書や、祖国を失った怒りから1910年に自ら命を断った愛国の士、鄭載冕の遺品など貴重な品々が集まっているという。

11日■金元大統領が自叙伝を執筆

 肺炎で入院中の金大中元大統領が進めている自叙伝の執筆作業が最終段階に入っている。編集の専門家が金元大統領の口述をもとに、大統領退任後の2004年上半期から執筆してきた。内容は、前半の「出生から1997年大統領選前まで」と後半の「執権以降」に分かれる。原稿の分量は原稿用紙5000枚を超える。軍事独裁政権下で政治報復に耐えた時代や、半世紀にわたる政治人生への想いが綴られている。出版時期などは決まっていない。

10日■現代グループ会長が訪朝

 北朝鮮の開城工業団地に進出している韓国企業、現代娥山の職員が3月末から拘束されている問題で、現代グループの玄貞恩会長が開城を経由し、平壌入りした。北朝鮮側は、朝鮮アジア太平洋平和委員会の李種革副委員長が出迎えた。北朝鮮は3月末、同国の体制を批判したなどとして、同社職員を拘束した。南北政府当局者による実務会談が4~7月に計4回行われ、韓国は職員の早期解放を再三要求したが、北朝鮮は職員との面接すら認めていない。

9日■国連事務総長が休暇で訪韓

 国連の潘基文・事務総長が国連職員に2年に1回与えられる帰国休暇で韓国に一時戻った。10日間の滞在期間中、李明博大統領をはじめ、韓昇洙総理、柳明桓・外交通商部長官と会談した。10日に国連協会世界連盟(WFUNA)の第39回総会、11日は2009年世界環境フォーラム、13日は第5回済州平和フォーラムなどに出席し、12日は麗水国際博覧会の会場用地を視察した。14~17日は済州と故郷の忠清北道・陰城で休養した後、18日にニューヨークに戻る。

8日■北朝鮮600万人が食糧難

 国連食糧農業機関(FAO)は最新の食糧事情報告書で、北朝鮮は食糧不足と海外援助の減少により、600万人以上の住民が今秋の収穫まで食糧難に直面すると展望した。FAOアジア太平洋地域責任者のチェン・ファン氏は、春に収穫した麦や新ジャガイモをほとんど消費したうえ、国際社会の支援も期待できず、「食糧事情は大変厳しい」と述べた。今年は170㌧程度の支援が必要だという。

7日■海兵隊がPKO演習に参加

 米国太平洋軍司令部の支援によりモンゴルで毎年開かれる国連平和維持活動(PKO)の多国間合同軍事演習「カーン・クエスト」に、韓国軍海兵隊の小隊級兵力が初参加する。韓国は2006年からこの演習にオブザーバーとして教官3~5人を派遣していた。今年の演習は15日から25日まで行われ、米国、モンゴルのほか、ドイツ、インド、バングラデシュ、カンボジアなど20カ国から450人余りが参加する。

6日■李大統領への批判報道が激減

 李明博大統領を実名で誹謗、中傷する北朝鮮メディアの報道が7月に入り激減している。韓国政府によると、朝鮮中央放送や平壌放送などによる誹謗中傷報道は1月以降増え続け、国連安全保障理事会が2度目の核実験を行った北朝鮮に対して制裁を強化した6月は454件に増えたが、7月は275件に減少した。北朝鮮の批判報道件数は、昨年4月から12月までが2146件(1日平均8件)、今年は7月末まで2144件(平均10件)。