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2009/09/18

<週間ダイジェスト>9月10日~9月16日

16日■平壌科学技術大が一部完工

 平壌市楽浪区域に建設中の平壌科学技術大学の第1段階工事が終了し、完工式が行われた。北朝鮮側から教育省の全極満次官や、金鎮慶設立総長(延辺科学技術大学総長)などが出席した。同大学は、韓国の東北アジア教育文化協力財団と北朝鮮教育省の合意により、2002年から建設が始まった。広さは100万平方㍍で、本部棟や学舎棟、総合生活館、寄宿舎、R&D(研究開発)センターなど17棟が建てられる。

15日■合同参謀議長に李相宜氏

 韓国政府は、合同参謀議長に李相宜・第3軍司令官を、陸軍総長に韓民求・陸軍参謀次長を起用するなどの、幹部人事を閣議決定した。韓米連合司令部副司令官には黄義敦・国防情報本部長、第1野戦軍司令官に鄭承兆・陸軍士官学校校長、第2野戦軍司令官に李チョルフィ陸軍8軍団長、第3野戦軍司令官に金相基・国防部国防政策室長が任命された。陸軍総長と韓米連合司令部副司令官には野戦軍司令官経験者が任命されてきたため、今回の人事は異例だ。

14日■李大統領支持率が大幅回復

 ハンギルリサーチが全国の成人男女800人を対象に行った世論調査の結果によると、李大統領の国政運営に対する支持率が53・8%を記録した。李大統領の支持率は、政権発足初期は50%台を維持していたが、米国産牛肉輸入反対のキャンドル集会が頻発した「キャンドルデモ政局」で下落を続け、就任100日目には20%初めまで落ち込んでいいたが、6月に「親庶民中道実用」の国政運営基調を提示したことで、上昇に転じた。

13日■黄江ダムは放流直前に満水

 韓国と米国の情報当局は、北朝鮮が臨津江の黄江ダムを無断放流する直前、水かさが満水に近い状態であった事実を確認した。政府当局が北朝鮮の黄江ダムの放流前後の衛星写真を入手、分析した。ダムが満水位だったのは、放流前に降った雨のために水が流れ込んだか、臨津江上流の支流に設置された数十のせきやダムのうち、一部が決壊した可能性もある。政府は北側が日曜未明に4000万㌧の水を一気に放流した意図に対する分析作業を続ける方針だ。

12日■ニュージーランドと協議

 韓国とニュージーランドは、ウェリントンで第14回政策協議会を開き、自由貿易協定(FTA)締結に向けた推進現況を確認後、説得力ある交渉案を導き出すために努力することで合意した。政策協議会には李容濬次官補とマッカーサー外務次官補が出席、双方は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)や東南アジア諸国連合(ASEAN)などでも緊密に協力していくことを確認した。また、韓半島情勢や東アジア共同体の実現についても話し合った。

11日■北が大幅賃上げ要求撤回

 韓国統一部は、北朝鮮が南北協力事業である開城工業団地の労働者の賃金について、例年通りの水準である5%の引き上げ案を韓国側に提示してきたことを明らかにした。北朝鮮は今年6月、同工団に進出している韓国企業が支払う賃金を現在の約4倍の月額300㌦に引き上げるよう求めていたが、これを撤回したと見られる。ただし、6月の要求との関連について北朝鮮は説明していないという。

10日■豪州と気候変動などで協力

 韓国と豪州はキャンベルで政策協議会を開き、気候変動とグリーン成長の分野で協力を強化することで合意した。外交通商部によると、李容濬次官補とゴスパー外務次官は、エネルギー・資源協力、農畜産物の輸出入、防衛産業輸出、韓豪自由貿易協定(FTA)推進現況、域内安保などについて意見を交わした。李次官補は主要20カ国・地域(G20)体制強化に向けた両国協調の重要性を強調した。