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2010/12/17

<週間ダイジェスト>12月9日~12月15日

15日■金相基司令官が陸軍参謀総長に

 黄義敦・陸軍参謀総長の辞意表明を受け、国防部は新参謀総長に金相基・第3軍司令官を内定した。同氏はこれまで、陸軍教育司令部・戦力開発次長、合同参謀本部・戦略企画次長、第50師団長、陸軍本部・戦力企画参謀部長、特殊戦司令官、第3軍司令官などを歴任した。国防部関係者は、「准将昇進人事から大将人事まで、16日に一度に実施することとした。人事の前日に、大将人事のための臨時国務会議(閣議に相当)を開く」と語った。

14日■黄陸軍参謀総長が転役志願書提出

 黄義敦・陸軍参謀総長が転役志願書を提出した。国防関係者によると、黄総長は、蓄財をめぐる疑惑が報じられたことを受け、新任長官とともに陸軍改革を先導すべき重要な時期に陸軍の指揮を執ることは適切でないと判断し、大統領に辞任を申し入れた。大統領はこれを受け入れた。韓民求・合同参謀会議議長も辞意を表明したが、金寛鎮長官に慰留されたと伝えられた。

13日■延坪島砲撃事件、ロシアが再三非難

 ロシア外務省が北朝鮮による韓国・延坪島砲撃事件について、糾弾されてしかるべき行動だと改めて批判した。一方で、朝鮮半島近隣で行われている韓国、米国、日本の大規模軍事演習に懸念も示した。ロシア外務省は、モスクワを訪れた北朝鮮の朴宜春外相とラブロフ外相の会談後に出した発表文で、「ロシアは一連の大規模軍事演習に増幅しつつある朝鮮半島の軍事的・政治的な緊張高潮に懸念を表明した」と明らかにした。

12日■「有事の自衛隊派遣」現実性ない

 青瓦台高官関係者は、日本の菅直人首相の「韓半島有事の自衛隊派遣」発言と関連し、「現実性のある話ではない」と指摘した。首相発言がどういった脈絡で出たものかよくわからないとしたうえで、「おそらく深く考えて述べたものではないだろう」と切り捨てた。また、日本国内でも批判論が出ていることに言及しながら、日本もそうした計画を持っているのではないだろうと強調した。

11日■韓国と日本の弁護士団が共同宣言

 韓国の大韓弁護士協会と日本弁護士連合会が東京都内で、「戦争と植民地支配下における被害者の救済に向けて」をテーマに共同シンポジウムを開き、共同宣言と日本軍「慰安婦」問題の最終的解決に関する提言を発表した。シンポジウムでは両会の会長名による共同宣言を発表。日本軍「慰安婦」問題の解決のための立法、日韓基本条約等の締結過程に関する文書の完全公開、強制動員の日本政府による真相究明と謝罪、賠償などを求めている。
 
10日■李大統領、マレーシア首相と会談

 李明博大統領は、訪問先のマレーシアでナジブ首相と首脳会談し、貿易・投資、科学・技術、文化分野などで協力を強化することで合意した。両首脳は会談後、「パートナー関係の強化および共同繁栄」に向けた共同声明を採択。李大統領は共同記者会見で、今回のマレーシア訪問は、半世紀にわたり発展を続けてきた両国関係を新たな次元に進める上で重要な転機になったと評価。真の友邦としての両国関係の重要性を改めて確認したと述べた。

9日■韓国・インドネシアが首脳会談

 李明博大統領がインドネシアのバリ島でユドヨノ大統領と会談し、両国間の協力について意見を交換した。李大統領は国際会議「第3回バリ民主主義フォーラム」をユドヨノ大統領と共同主催するため、インドネシアを訪問。李大統領は、同フォーラムの開催など域内の民主主義増進に向けたユドヨノ大統領の努力を評価しながら「フォーラムの共同主催で、民主主義に基づく両国関係がさらに緊密になる契機となることを願う」と述べた。