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2011/04/01

<週間ダイジェスト>3月24日~3月30日

30日■6カ国協議韓中首席代表が会談

 韓国の6カ国協議首席代表を務める魏聖洛・朝鮮半島平和交渉本部長は、中国首席代表の武大偉・朝鮮半島問題特別代表と北京で会談した。6カ国協議の再開時期について、韓国は北の誠意ある対応を前提に南北対話を通じて事前環境を整えるべきと説明したが、中国は6カ国協議の早期開催の必要性を語り、話は平行線をたどった。韓国はまた、北が昨年3月の海軍哨戒艦「天安」沈没事件と同年11月の延坪島砲撃事件に対する誠意ある対応を示さない限り、6カ国協議再開は不可能との姿勢を強調した。

29日■南北が白頭山火山問題協議

 韓国と北朝鮮は、北朝鮮と中国の国境に位置する白頭山(中国名:長白山)の火山問題について協議する専門家会議を、京畿道の都羅山南北出入事務所で開催した。韓国側は、資料交換などを通じた事前共同研究について言及した。北朝鮮側は専門家同士の学術討論会を行って、現地で調査する共同研究案を強調した。今回の会議は3月17日に北側が白頭山火山の共同研究と現地調査、学術討論会などの協力事業に向けた協議を進めることを提案したことを受け行われた。次回会議が今月中に開催予定。

28日■WFP代表団、韓国に支援要請

 国連世界食糧計画(WFP)の代表団5人が、4日間の日程で韓国を定例訪問した。政府当局者ら関係者と会い、WFPの国際救護活動に対する韓国政府の支援を要請。韓国政府は、国際機関よりは当局が直接支援するのが効率的であるとの判断や南北関係も全般的に考慮する必要があるとの認識に基づき、2008年以降、WFPに対する支援は行っていない。

27日■哨戒艦沈没1年、慰霊塔除幕式

 北朝鮮による韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件発生から1年を迎え、犠牲者46人の遺族が「慰霊塔」の除幕式のため、白翎島を訪れた。遺族や軍部隊将兵、地域住民約300人が出席、「天安46勇士慰霊塔」の除幕式が行われた。金成賛・海軍参謀総長は「46人の勇士には、今夜でも敵と直ちに戦う準備ができていると告げた。故人は永遠に消えない不滅の表象になる」と強調した。

26日■高位公職者の平均資産15億ウォン超

 国会や大法院、政府公職者倫理委員会が公開した資産変動申告によると、政府官僚や国会議員、裁判官などの公開対象者2323人のうち、本人と直系家族の資産総額は平均15億4486万ウォンだった。前年に比べ資産が増えたのは1631人で、1億ウォン以上増えたケースは10人当たり3人に当たる739人だった。倫理委によると、資産変動は不動産価格や株価の変動に伴うものがほとんどだという。

25日■脱北者、漁船で中国から韓国へ

 北朝鮮住民6人と中国朝鮮族の3人が、中国・大連から漁船で韓国へ向かい、韓国の海洋警察庁に保護された。海洋警察庁によると、9人は3月24日午後、黄海の南北境界水域から韓国領海に進入。このため海洋警察庁の警備艦が9人を保護し、全羅北道・群山港に入港させた。9人は男性4人、女性5人。6人が北朝鮮から中国入りした脱北者で、残り3人は中国籍の朝鮮族。

24日■口蹄疫の警戒レベル引き下げ

 金滉植国務総理は3月24日、政府が口蹄疫に対する安定的な統制が可能だと判断し、警戒水準を最高レベルの「深刻」から「警戒」に引き下げると発表した。政府は①牛や豚などに対する定期的なワクチンの接種、②国境から畜産農家までの防疫体系強化、③家畜飼育環境の画期的な改善、④埋却地の徹底的な管理を通じた環境汚染の遮断――などの対策を明らかにした。