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2011/06/10

<週間ダイジェスト>6月2日~6月8日

8日■魏聖洛代表が中国と協議へ

 北の核問題についての6カ国協議の韓国側代表、魏聖洛・韓半島平和交渉本部長は訪中を前に、南北会談、朝米会談を経て6カ国協議を開催する「3段階案」について、中国側と議論したいとの意向を示した。魏氏は「韓国は昨年から3段階案を提案し、関係国の同意を得て進めてきた。南北対話から再開する努力をしたい」と述べた。魏氏はまた、北が南北の秘密接触を暴露し強硬姿勢を示していることについて、「北がなぜそういう立場を取っているか中国側と議論しなければならない」と語った。

7日■潘国連事務総長の続投表明歓迎

 韓国外交通商部は、今年末で1期目の5年間の任期が終了する国連の潘基文・事務総長が、2期目(5年間)も続投を目指す意向を表明したことについて、歓迎と支持を表明した。同部は潘事務総長が07年に事務総長就任以来、世界平和と人類の繁栄に貢献してきたことを評価し、「今後も国際社会のために寄与することを期待している」と述べた。国連は今月中にも次期事務総長を選ぶ総会を開くが、潘事務総長以外に候補者は現在おらず、国連安全保障理事会の常任理事国5カ国も潘事務総長を支持していることから再選は確実とされる。

6日■李大統領「北は平和への道を」

 第56回顕忠日の記念式典がソウルの国立ソウル顕忠院で開催され、李明博大統領をはじめ、国会議長、首相など政府関係者、それに一般市民ら約1万人が出席した。李大統領はあいさつの中で北に対し、「対決と対立の道を外れ、平和と繁栄の道に進むべきであり、韓国はそのために忍耐心を持って努力を続けていく。いつか来る韓半島統一に備え、韓国国民全員がともに力を合わせる必要がある」と述べた。

5日■統一部が危機管理チーム新設

 統一部は、統一政策室内に危機管理課を新設するなど、施行規則を改正したことを明らかにした。危機管理課は韓半島有事の際の対応計画、韓米連合軍定例指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」などの訓練の統括を担当する。さらに現在は政策企画課が担当している南北関係と関連した国家危機管理計画、非常事態時の対応計画の企画・調整なども行うことになる。

4日■国防部長官「北の冒険は脅威」

 金寛鎮・国防部長官は、シンガポールで開催中の第10回アジア安全保障会議で、「東アジアの新たな勢力分布とその含意」のタイトルで演説し、北の軍事的冒険行為は韓半島の安定を脅かし、米国、中国を含む周辺国の安保利益と北東アジア地域全体の平和定着に深刻な影響を与えていると語った。さらに、「韓国は北との対話と韓半島の平和を追求しているが、北の挑発は絶対に容認できない」と強調した。

3日■李明博大統領と朴槿惠氏が会合

 李明博大統領は、先ごろ大統領特使としてオランダ、ポルトガル、ギリシャを歴訪した朴槿惠・元ハンナラ党代表と随行議員らを青瓦台(大統領府)に招き、昼食を共にしながら歴訪の報告を受けた。李大統領と朴元代表の会合は10カ月ぶりのこと。朴元代表は記者団に対し、「ハンナラ党は国政の中心を民生に置いて、分裂よりも統合に進むべきだと李大統領に建議した」と明らかにした。

2日■金外相が駐韓EU代表部と協議

 金星煥・外交通商部長官は、駐韓欧州連合(EU)代表部と懇談会を開き、韓国・EU間の戦略的パートナシップ関係の発展案などを協議した。EU代表部のコズラウスキー大使主催によりソウル市内で開催された懇談会には、外交通商部と同代表部の幹部ら約30人が出席した。協議では①韓・EU基本協定と韓・EU自由貿易協定(FTA)②韓日中の北東アジア3カ国協力③韓国の対中東政策、などのテーマについて意見交換を行った。