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2011/07/22

<週間ダイジェスト>7月14日~7月20日

20日■韓日米の3角同盟体制は考えず

 金寛鎮・国防部長官は、北朝鮮・中国・ロシアの協力体制に対応すべく、韓国・日本・米国による同盟体制を築くべきとの主張が一部で出ていることに対して、「現在は考えていない」と述べた。国防改革に関するフォーラムで語ったもので、金長官は「韓日米による3角同盟の形ができることになれば、韓半島の戦略的立地上、若干の問題が生じる可能性がある」と話した。

19日■統一部、民間団体の北支援承認

 統一部は、民間団体による対北支援4件を承認したことを明らかにした。民間4団体は、粉ミルクや紙おむつ、ノート、抗結核薬などを北に支援する予定だ。政府は海軍哨戒艦「天安」沈没事件や延坪島への砲撃事件などで、民間団体の訪朝と物資支援を禁止していたが、ことし3月から社会的弱者層への人道的支援は許可している。

18日■北への水害支援、特に検討せず

 千海成・統一部報道官は、北への水害支援について「状況を現在見守っている。特に検討しているものはない」と述べた。北では12~15日に各地で大雨が降り、農耕地が浸水するなどの被害が生じている。千報道官は、「被害規模は例年と同程度と見られるので、今回、特に支援を検討するのは難しい」と語った。

17日■北崩壊時の統一費用は50兆ウォン

 韓国政府が、北朝鮮崩壊時に必要な統一費用として50兆ウォン(約3兆7300億円)の資金を、今後10年から15年かけて準備することを決め、その具体的な財源対策について取りまとめ作業を行っていることが、明らかになった。50兆ウォンは、韓国の国家予算360兆ウォン(約26兆8900億円)の6分の1となる金額だ。

16日■鄭炳國長官が被災地を訪問

 鄭炳國・文化体育観光部長官が、東日本大震災による被害を受けた宮城県仙台市若林区の仮設住宅を慰問のため訪問した。鄭長官は「震災犠牲者のご冥福をお祈りする。困難を克服していく日本の皆さんの姿に感動した。一日も早い復旧を願っている」と述べた。鄭長官はまた、溝畑宏・観光庁長官とともに東北6県の代表的な祭りが競演する「東北六魂祭」の会場も訪れた。

15日■韓国人の遺体を北が引き渡し

 統一部は、北で発見された韓国人1人の遺体について、板門店で遺体と所持品などの引き渡しを受けたことを明らかにした。北の朝鮮赤十字会が前日に通知文を送ってきたもので、黄海南道延安郡の沖で韓国人の遺体1体が発見されたという。遺体から韓国の住民登録証が発見されていた。

14日■金国防部長官、中国要人と会談

 中国を訪問中の金寛鎮・国防部長官は、習近平国家副主席と会談し、「北朝鮮を脱出して中国に居住している韓国国軍捕虜家族5人について、人道的見地から韓国に送還してほしい」と要請した。習副主席はこれについて、「関係官庁が韓国政府と連絡を取り合いながら協議していく」と述べた。金長官はさらに、「北による一連の武力挑発が韓半島の平和を阻害した」と述べ、中国の建設的役割を求めた。