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2011/08/12

<週間ダイジェスト>8月4日~8月10日

10日■北朝鮮が延坪島付近海上に砲撃

 韓国の合同参謀本部は、北朝鮮軍が、延坪島に近い海上に向け砲撃し、韓国軍が応射したと明らかにした。合同参謀本部は「本日午後1時ごろ、北朝鮮・西海岸の龍媒島南側から北朝鮮軍の海岸砲射撃と推定される3発の砲声が聞こえた。そのうち1発が北方境界線(NLL)付近に着弾したと推定し、午後2時ごろ、3発を応射した」と説明した。なお、韓国軍と住民に被害はないと確認された。

9日■潘国連事務総長が韓国を訪問

 前日に東日本大震災の被災地、福島などを訪問した国連の潘基文事務総長が再任確定後初めて訪韓し、「韓国の国際的なステータスは次第に上がっている」との見方を示すとともに、「グローバル・コリア」の新たな役割の模索に向け、国連との緊密な協調を求めた。14日までの滞在期間中、李明博大統領をはじめ、政財界や宗教界、メディアなど各界関係者と会い、韓国と国連の協力拡大策などを話し合う。

8日■李大統領、防災強化の方針示す

 李明博大統領は、先月末の集中豪雨の被害と関連し、「国家安全防災システムを総合的に点検し、安全と防災の基準を強化する」との方針を定例のラジオ・インターネット演説で示した。李大統領は、「今回の水害で既存の防災システムは限界に達したことを切実に感じた。都市開発計画から植樹方式に至るまで、総体的な変化と我々の生活方式の大転換が求められている」と強調した。

7日■北水害支援、食糧などは含まず

 韓国政府当局者は、北朝鮮に向けた水害支援と関連し、「準備ができ次第、支援を推進する」と明らかにした。早ければ9月から支援が始まるとみられる。北朝鮮は食糧やセメントなどの支援を求めたが、韓国政府は当初の計画通り、緊急生活必需品や医薬品などを支援する。北朝鮮の要求を受け入れたり、支援規模を拡大する計画はないという。

6日■米大統領、FTA早期批准を強調

 オバマ米大統領は、定例のラジオ・インターネット演説で、9月に議会が再召集されれば、経済回復に向けた迅速な措置が必要だとし、韓米自由貿易協定(FTA)をはじめとする貿易協定の早期批准の必要性を重ねて強調した。FTAは失業者を救済するもので、米企業がアジアと南米市場により多くの商品を輸出できる道を開くことになると訴えた。また、経済再生のため、超党派での協力の必要性を強調した。

5日■北の「万景峰号」が遊覧船に

 北朝鮮の貨客船「万景峰号」が、外国人観光客の誘致に使われる模様だ。北朝鮮の羅先経済特区の開発に詳しい消息筋は、北朝鮮が22日に開幕する第1回羅先国際商品展示会の際、万景峰号を羅先港沖で遊覧船として使う計画を立てていると伝えた。商品展示会は羅先市に外国企業の投資を呼び込むために開催されるもので、中国をはじめとする外国企業関係者も多数参加の予定。北は羅先観光を活性化させ、中国人観光客を呼び込み外貨を稼ぐ狙いがあるとみられる。

4日■北朝鮮ハッカーが外貨稼ぎ

 ソウル地方警察庁の国際犯罪捜査隊は、北朝鮮のハッカーらと共謀し、韓国の大手オンラインゲームのサーバーをハッキングした韓国人や中国朝鮮族の5人を拘束した。また、同じ容疑で30代の男の拘束令状を請求したほか、9人を在宅のまま立件して2人を指名手配した。容疑者らはゲームアイテムを無断で収集する不正プログラムを制作・配布した容疑がもたれている。警察によると、容疑者らは少なくとも64億ウォンの収益を上げたとみられ、このうち6億ウォンを押収した。