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2011/09/30

<週間ダイジェスト>9月22日~9月28日

28日■統一部「洪氏訪朝は実務的性格」

 統一部は、与党ハンナラ党の洪準杓代表らが、北朝鮮の開城工業団地を30日に訪問することについて、韓国進出企業の現状や問題点を聞き取るための実務的な性格になることを、会見で明らかにした。統一部の千海成・報道官は、洪代表らハンナラ党関係者5人の訪朝を正式に承認したと発表した上で、「5人は軍事境界線経由で北朝鮮入りし、日帰りで韓国に戻り、その後記者会見を開く予定」と述べた。

27日■崔重卿・知識経済部長官が辞任

 15日に発生し韓国全土を混乱に陥れた大停電の責任を取って、崔重卿・知識経済部長官が辞任することが決まった。崔長官は閣議後、李明博・大統領に辞意を表明し、李大統領がこれを受理したもの。青瓦台(大統領府)は崔長官の辞任を受けて後任人選に本格的に着手した。崔長官は後任内定と内定者の国会人事聴聞会が終わるまでは職務を続けることになる。

26日■大韓航空、米軍の改良事業を受注

 大韓航空は、米軍から4億㌦(305億円)規模の戦闘機性能改良事業を受注した。米アトランタ空軍基地から太平洋地域にかけて駐屯する戦闘機F15の性能改良事業に関する契約を、米軍と締結したもので、2016年までに同戦闘機約60機の後部翼を交換する。またレーダー近代化のための電気配線交換や機体整備も担う。

25日■仙台空港国際線、韓国から再開便

 3月11日の東日本大震災から運航を中断していた仙台空港の空港機能が全面的に回復し、国際線の路線が再開された。前田武志国土交通相や村井嘉浩宮城県知事らが出席して完全復旧を祝う式典が開かれ、再開第1便としてアシアナ航空便が韓国から到着した。仁川~仙台路線は今後、毎週火、木、日曜日に1往復ずつ運航される。仙台空港は、10月にコンチネンタル航空とエバー航空が運航を再開。来年3月には中国国際航空が再就航する予定だ。

24日■韓日外相会談で従軍慰安婦問題

 訪米中の金星煥・外交通商部長官は、ニューヨーク市内のホテルで日本の玄葉光一郎外相と会談した。金長官は、従軍慰安婦問題について、玄葉外相に対し「これは人道的問題であり、日本側が大局的な決断で解決策を講じることが必要だ」と強調した。玄葉外相は「同問題は1965年の日韓条約で解決済み」との日本政府の立場を説明した。両外相は北朝鮮問題についても協議し、「北朝鮮が非核化の事前措置を取らない限り6カ国協議は再開できない」との立場を確認した。

23日■朝米が米兵遺骨発掘再開を協議へ

 韓国戦争の際に北朝鮮側で戦死した米兵士の遺骨発掘・送還作業の再開に向けて、朝米が来月中旬に会談を行う予定だと、韓国外交通商部当局者が明らかにした。マレーシアのクアラルンプールが会談場所になる可能性が高い。米国は1996年から10年間かけて、220体余りの米兵士の遺骨を北で発掘したが、05年に作業が中断していた。米国防総省は8月初旬、作業再開に向けた会談を北朝鮮側に公式に提案していた。

22日■李大統領、原発開発の推進継続

 李明博大統領は、米ニューヨークの国連本部で開かれた原子力安全についての首脳級会合で基調演説し、「福島原発事故は、世界の原子力の信頼性に大きな打撃を与えたが、原子力を放棄する理由になってはならない」と、原発を推進する立場を表明した。そして原子力安全強化のため、①各国の独立的な安全規制体制の確立②原子力に対する信頼向上に向けて徹底した透明性を確保③原子力事故に備えた地域的レベルの共助の3大課題を強調した。