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2012/01/20

<週間ダイジェスト>1月12日~1月18日

18日■朴熺太国会議長、現金授受疑惑否定

 朴熺太・国会議長は、2008年の与党ハンナラ党代表選で現金入りの封筒が配られたとされる自らの現金授受疑惑について否定した。また「4月の国会議員選挙には出馬しない」と表明した。検察の捜査結果次第で責任を取る考えも示したが、国会議長を辞任するかについては言及を避けた。

17日■国連事務総長の顔、北が初放映

 北朝鮮の朝鮮中央テレビが、潘基文・国連事務総長の姿を初放映した。これまで名前を紹介したことはあったが、顔を含めた姿が報じられたのは初めてだ。故金正日総書記の追悼番組の中で、「潘事務総長が北韓に弔電」との字幕を付けて姿を放映したもの。北朝鮮は12月24日、金総書記の死去に対し弔電を送ったとして潘事務総長の名前を初めて報じていた。今回、潘事務総長の姿を放映したのは、国連トップも金総書記の死去を悲しんでいると演出するためとみられる。

16日■ハンナラ党、議員の25%公認せず

 ハンナラ党非常対策委員会は全体会議を開き、同党の現職国会議員のうち、4月に実施される国会議員選挙で25%を公認しない方針を決めた。同党所属の現職議員は144人で、総選挙への不出馬を宣言した8人を除く136人のうち34人が該当することになる。同党は、収賄事件や選挙妨害などの不祥事が相次ぐ中、有権者に対し党の改革を進めているイメージを与える必要に迫られていた。

15日■民主統合党、韓明淑・新代表選出

 最大野党・民主統合党は党幹部を選出する党大会を、京畿道・高陽の総合展示場KINTEXで開き、韓明淑・元国務総理を新しい党代表に選出した。代表選出は、会場での約2万1000人の代議員による投票と、事前に実施された市民・党員選挙人団(市民65万人と党員12万人)による投票を合わせて行われ、韓新代表が24・5%の得票率を記録した。2~6位の文盛瑾氏、朴映宣氏、朴智元氏、李仁栄氏、金富謙氏は最高委員に選出された。

14日■韓国とオマーンが緊密な協力確認

 金滉植国務総理は訪問中のオマーンで、カブース・ビン・サイド国王を表敬訪問した。またファハド・ビン・マハムード・サイド副首相とも会談した。カブース国王は「(イランの)ホルムズ海峡封鎖は無益であり、起きないことを望む。万一、韓国の原油輸入が厳しい状況に陥った場合は最大限に協力する」と語った。両国はまた、液化天然ガス(LNG)や原油などエネルギーの安定的な需給が持続されるよう、緊密に協力することを確認した。

13日■東京で韓日米国会議員会議開催

 韓国と日本、米国の国会議員が一堂に会して懸案事項を話し合う第12回韓日米議員会議が、東京で開催された。同会議では、金正日総書記死去後の北朝鮮情勢、また朝中関係などについて意見が交わされた。出席したハンナラ党の朴振議員は「北朝鮮は現状を当面維持し、改革・開放は慎重に進めていく。中国は北朝鮮の体制を安定させ、両国の経済協力をさらに強化すると確認した」と語った。次回会議は5月、米ワシントンで開かれる。

12日■ハンナラ党「保守」の文言削除撤回

 与党ハンナラ党は、党の綱領から「保守」の文言を削除する方針を撤回した。党内で削除に反対の声が強く、党分裂を回避するため。また4月の総選挙を控え、党の支持基盤である保守層の離脱を防ぐ目的もある。ハンナラ党は「保守」という言葉に拒否感を持つ有権者が多いと分析し、幅広く有権者に支持を訴えるため、一時は削除を決定していた。現綱領では前文で、「過去60年間、韓国の発展を主導してきた発展的保守と合理的改革の歴史的正当性を継承する」となっている。