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2012/02/10

<週間ダイジェスト>2月2日~2月8日

8日■韓明淑氏、韓米FTAの修正要求

 民主統合党の韓明淑代表は、来月中に発効が予定される韓米自由貿易協定(FTA)について、「発効前に再交渉を行って問題条項を修正しなければ、第19代国会と政権交代を通じて破棄することになる」と語った。韓米FTA批准案については、投資家が投資国の裁判所ではなく、第3の仲裁機関で紛争を解決できることにした国家訴訟制度(ISD条項)などで、与野党が対立している。

7日■朴槿惠氏、地方区から出馬せず

 与党・セヌリ党の朴槿惠・非常対策委員長は、4月の総選挙は地方選挙区から出馬しないことを表明した。記者会見で朴氏は、「地元選挙区である大邱市達城区から出馬しない。地元の支援者は地域を越え、より大きな政治に貢献するよう言ってくれているので、その意向に従いたい」と不出馬の理由について述べた。比例代表で出馬するかどうかは明言を避けた。朴氏は12月の大統領選挙立候補予定者の「世論調査」では、トップを争っている。

6日■安哲秀財団設立、政界進出名言せず

 次期大統領選の有力候補と目される元IT起業家の安哲秀氏が「安哲秀財団」(仮称)を設立し、記者会見を行った。安氏は「韓国社会が発展的変化をする中で、自身がどのような役割を果たせばいいのか考えている。政治も役割の一つになり得る」と語った。安氏は昨年11月、自らが創業した統合セキュリティーソリューション企業アンラボ(安哲秀研究所)の保有株式(全体の37・1%)の5割を社会還元することを表明。同財団はその表明を受けて設立された。

5日■江原道の外国人観光客が増加

 江原道は、昨年1年間に同道を訪問した外国人観光客が前年比12・2%増の156万8000人になると発表した。地域別に見ると、テレビドラマ「冬のソナタ」のロケ地として知られる南怡島(春川市)が42万6000人(28・3%)と最多で、高城郡・大明雪岳コンドミニアムが15万人(9・6%)、平昌郡・普光フェニックスパークが8万3000人(5・3%)となる。南怡島は前年比28・3%増で、韓流ブームの東南アジアからの訪問者が多かった。

4日■北朝鮮が観光商品を積極取り扱い

 北朝鮮が4月15日の故金日成主席生誕100年に合わせて、海外旅行会社を通して企画観光商品開発を打ち出している。スウェーデンの北朝鮮専門旅行会社「コリアコンサルト」は、今年1~10月までに計19回の北朝鮮ツアーを実施する。金日成主席生誕100年関連行事を観覧できるツアーは、10日間で咸興地域や名勝・金剛山の観光もできる。北は今年を金日成主席生誕100年と「強盛大国の大門を開く年」として、外国人観光客を受け入れる準備を着々と進めている。

3日■セヌリ党、南北青少年交流を推進

 与党・セヌリ党は、4月の総選挙に向けた党の公約に、南北青少年交流の活性化を盛り込むことを検討している。韓国の青少年に北の現実を客観的に認識させるとともに、現政権の北朝鮮政策が硬直化しているとのイメージを変えることが目的。南北離散家族再会や北への人道的支援の拡大も検討中という。また北の乳幼児などに対する人道的支援も積極的に支援する方針だ。

2日■ハンナラ党新党名は「セヌリ党」

 与党ハンナラ党の新党名が「セヌリ党」に決定した。党非常対策委員会が、全体会議で党名改正案を議決したもの。新党名は13日に行われる全国委員会の議決で最終確定する。今回の党名変更は、金銭授受疑惑などの不祥事でイメージが悪化したハンナラ党名のままでは、国民の支持を得られないと判断したもの。ハンナラ党は、97年に新韓国党と民主党が統合して誕生した。