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2012/04/06

<週間ダイジェスト>3月29日~4月4日

4日■韓国系米国人、銃乱射事件が波紋

 米カリフォルニア州オークランド市のオイコス神学大学で2日、韓国系米国人の40代の男が銃を乱射して7人が死亡、3人が負傷する事件が発生。在米韓国人社会に衝撃を与えている。オイコス大学は韓国系牧師が設立した学校で、韓国系の学生が多いことで知られている。犠牲者は7人で、そのうち2人が20代の韓国系女性であることが確認された。男は犯行後に逃走したが、現場付近で逮捕された。

3日■IAEA、北に核追加情報要請

 IAEA(国際原子力機関)は北朝鮮の核施設査察について、「査察団が訪朝する前に、追加情報が必要であると北朝鮮側に伝えた」と明らかにした。IAEA報道官は、「訪朝時期と訪朝団の構成、核査察の技術的な問題などについて、訪朝前に北側と協議する必要がある」と述べた。北朝鮮は2月の朝米協議で、米国から食糧(栄養)支援を受ける見返りとして、ウラン濃縮活動などを停止し、IAEA査察団の入国を認めることに合意し、IAEA側に訪朝を求めている。

2日■李大統領、世銀総裁候補と会談

 李明博大統領、青瓦台(大統領府)で世界銀行の次期総裁候補であるジム・ヨン・キム米ダートマス大学学長と会談した。会談で李大統領は、キム氏が人類学と医学を専攻して開発途上国で直接開発を実行した経験を評価し、「世界銀行のトップとして最適任」と述べた。さらに、キム氏が途上国から経済発展した韓国で生まれたことは、途上国の経済発展をリードする上で役立つと強調した。それに対しキム氏は、世界銀行総裁になったら、人的投資に途上国開発の重点を置くと述べた。

1日■釜山モーターショー、最大規模に

 釜山市は、5月に開幕する「2012釜山国際モーターショー」が、過去最大規模で行われる見通しだと発表した。国内外メーカー1850の展示ブースが設けられる予定で、現代自動車、起亜自動車、韓国GM、ルノーサムスン、雙龍自動車の韓国完成車メーカー5社は1261ブースを申請した。国内部品メーカーも40社が45ブースを申請した。海外自動車メーカーも14メーカーが589ブースを申し込んだ。

31日■米国の食糧支援中断を北が非難

 北朝鮮が長距離弾道ミサイル発射実験とみられる「衛星」打ち上げを予告したことを受けて、北朝鮮への食糧支援中断を米国が宣言したことについて、北朝鮮外務省は「人道主義的問題は政治と関連付けないとしていた米国が、われわれの衛星(光明星3号)打ち上げに対抗し食糧支援中断を発表したことは、2月の米朝合意の中核事項に違反するもので、合意自体を破る遺憾極まりない行為」と非難した。

30日■4月11日の総選挙へ遊説が白熱

 4月11日に投開票される総選挙(国会議員選挙)に向けて、29日に選挙戦が始まり与党セヌリ党の朴槿惠・非常対策委員長、最大野党・民主統合党の韓明淑代表とも遊説を本格化した。「政治1番地」と呼ばれるソウル・鍾路と釜山・沙上、故盧武鉉・前大統領の故郷である慶尚南道・金海乙、そして忠清南道世宗市などの勝敗が、今後の大統領選にも影響するとみられる。与野党とも過半数獲得は難しい状況で、どちらが第1党になるかが注目される。

29日■韓・グルジア首脳会談、協力強化

 李明博大統領は、青瓦台(大統領府)でグルジアのサーカシビリ大統領と首脳会談を行った。両首脳は、国交樹立20周年を今年迎えるのを機に、経済、貿易、開発協力など各分野で協力関係を進めることで一致した。李大統領はまた、グルジアが昨夏に在韓大使館を開設したことを歓迎した。サーカシビリ大統領は、グルジアの経済発展のため、韓国の経験を学びたいと語った。