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2012/07/20

<週間ダイジェスト>7月12日~7月18日

18日■北、金正恩書記に「元帥」の称号

 北朝鮮のメディアは、金正恩第1書記に「元帥」の称号を与えたと一斉に報じた。朝鮮労働党の中央委員会と中央軍事委員会、国防委員会、最高人民会議常任委員会の共同「決定」として発表された。故金正日総書記には1992年に元帥の称号が与えられ、死去後の今年2月に「大元帥」の称号が贈られている。17日には、玄永哲朝鮮人民軍大将に次帥の称号が授与されている。

17日■米国防副長官 韓国など歴訪へ

 米国防総省のカーター副長官が、韓国や日本などアジア・太平洋地域を17日から歴訪すると同省が発表した。カーター副長官は、ハワイやグアムの太平洋軍司令部を視察した後に韓国入りし、政府高官と在韓米軍の再編問題や北の核問題などで意見交換を行う。リトル報道官は「21世紀のアジア太平洋地域の繁栄と安全保障を確保するため、同盟国と懸案事項を集中的に協議する予定だ」と語った。

16日■朴槿惠氏「5・16は最善の選択」

 有力な大統領候補である与党セヌリ党の朴槿惠・元代表は、韓国新聞放送編集人協会の討論会に出席して、1961年に父親の故朴正熙・元大統領(当時は少将)らが起こした「5・16軍事クーデター」について「父はやむを得ず最善の選択をした。5・16が今日の韓国の礎を作ったと思っている」と述べた。朴政権が72年10月に発足させた維新体制については、「賛否両論があるため、国民と歴史に判断を委ねるしかない。ただ、その時代に被害や苦痛を受けた人やその家族には常に申し訳ない気持ちがあり、心から謝りたい」と述べた。

15日■北の李英鎬人民軍総参謀長解任

 朝鮮労働党中央委員会は政治局会議を開き、李英鎬・朝鮮人民軍総参謀長を中央委員会政治局常務委員会委員、政治局員、中央軍事委員会副委員長などのすべての職務から解任することを決定した。病気が理由とされる。李英鎬氏は、金正恩・第1書記が軍を掌握する上で中心的な役割を果たしたとされ、2010年9月の第3回党代表者会では金第1書記とともに、新設の中央軍事委副委員長に任命されるなど、軍の実力者と見られていた。

14日■韓日樹木医が老木共同調査

 韓国から文化財庁、ソウル樹木病院、日本からは大阪や滋賀の樹木医などが参加して、釜山市、蔚山市、慶尚南道の梁山などの地域で、老木を長生きさせるための韓日協同研究調査を始めた。老木が狭い土地でも生育できるように、栄養を与える方法などを今後研究する。

13日■李大統領側近の青瓦台室長が辞任

 金禧中・青瓦台(大統領府)第1付属室長は、貯蓄銀行から不正資金を受け取ったと報じられた問題について、疑惑を否定したが「道義的な責任を取って辞任する」意向を表明した。第1付属室長は大統領の日程を管理するポストで、大統領の最側近が務める。貯蓄銀行の不正資金事件では、李大統領の実兄の李相得・前国会議員が10日にあっせん収賄容疑などで逮捕されている。

12日■金国務総理がモザンビーク訪問

 モザンビークを訪問中の金滉植・国務総理がアリ首相と会談し、天然ガスや鉱物資源の開発、プラント建設などエネルギー・資源分野での資源協力了解覚書(MOU)を締結した。韓国の首相が同国を訪問したのは初めて。韓国側は年内に在モザンビーク大使館を、来年には大韓貿易投資振興公社(KOTRA)のモザンビーク貿易館を新設する。また、技術職業教育強化事業の実施に向け対外経済協力基金(EDCF)協定および借款供与契約を結び、モザンビークの職業教育分野も協力する。