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2012/08/10

<週間ダイジェスト>8月2日~8月8日

8日■北に離散家族再会呼びかけを

 韓国と北朝鮮の離散家族再会について韓国政府当局者は、「大切な問題であり、どういう方法で北朝鮮に提案するか検討している」と述べた。同当局者は「光復節や秋夕を機に、北朝鮮に対し離散家族再会を提案するか、再開を促したい」と強調した。離散家族再会については、統一部が先月、「北に対して働きかけを考えている」と国会で発言している。しかし、韓国政府が離散家族再会を提案しても、北朝鮮が応じるかどうかは不透明だ。

7日■現金授受疑惑で与党2議員が除名

 与党セヌリ党は、4月の総選挙の公認候補選びで現金を授受した疑いが持たれている玄永姫議員と玄伎煥前議員の除名処分を決定した。玄永姫議員は比例代表の公認候補に選出されるよう、玄伎煥前議員に3億ウォンを渡した疑惑などが浮上している。両氏は疑惑を強く否定している。 

6日■古里原発1号機5カ月ぶり再稼働

 知識経済部の洪錫禹長官は緊急会見を開き、運転を停止していた釜山市の古里原子力発電所1号機を6日午後から再稼働すると発表した。洪長官は再稼働を決めた理由について、「安全性への国民の理解が高まり、地元住民のコンセンサスを得た」と説明した。1号機は早ければ10日にフル稼働に達する見通し。記録的な猛暑が続く中、電力需要がピークを迎える時期を前に、安定的な電力供給を確保できると見込まれる。

5日■連合司令部代替の作戦組織創設協議

 韓国政府高官は5日、韓米連合司令部の解体後に稼働する新たな合同作戦組織を創設する方向で調整を進めていることを明らかにした。2015年12月に有事作戦統制権が韓米連合軍司令官(在韓米軍司令官が兼務)から韓国軍に移管されることを受け、連合司令部は解体される予定だ。両国は15年半ば、合同作戦組織を設立し、16年から正式に運用するよう協議を行っている。「連合作戦タスクフォース」と呼ばれる同組織は連合司令部の作戦機能を受け持つ常設組織で、司令塔の「縮小版」といえる。

4日■韓国各地で記録的猛暑や熱帯夜

 ソウル市をはじめ韓国各地で猛暑や熱帯夜(午後6時から翌日午前9時までの最低気温が25度以上の状態)が続き、気温に関する記録を相次いで更新した。ソウル市では4日の平均気温が31・7度を記録した。こうした猛暑の影響で、北漢江水系にある八堂ダムではアオコが大発生し、漢江本流にも広がっているため、水道水の管理に危機を及ぼしている。また、6月末から洛東江下流を中心に発生したアオコも、慶尚北道亀尾市などの中流部に広がっている。

3日■韓国とミャンマー外相が会談

 外交通商部の金星煥長官は、ミャンマーのワナ・マウン・ルイン外相とソウルで会談。通商・投資や開発協力、資源・インフラ、人的交流の強化などについて意見を交わした。ワナ・マウン・ルイン外相は金長官との会談に先だち、金滉植国務総理を表敬訪問した。外交通商部関係者は、「ミャンマーでは先ごろ、肯定的な変化が続いている。同国外相の来韓は両国関係を発展させる契機になる」と話した。

2日■韓国人権委が中国に遺憾の意

 脱北者を支援する韓国人活動家、金永煥氏が中国当局から拷問を受けたとされる問題で、韓国の国家人権委員会が中国政府に対し公式に遺憾の意を表明し、真相究明を通じた再発防止と責任者の処罰などを求めた。人権委は2日の常任委員会で委員長声明を発表し、拷問の事実を否定している中国に対し遺憾の意を表明したほか、国連人権理事会などで国際調査委員会を構成し共同調査をするよう提案した。人権委は国連の拷問等禁止条約特別報告官への陳情書提出も検討している。