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2013/05/24

<週間ダイジェスト>5月16日~5月22日

22日■朴大統領、6月末に中国訪問へ

 朴槿惠大統領は、米国に次ぐ訪問先として、6月末にも中国を訪れることになった。大統領府青瓦台の報道官が発表したもので、現在、中国側との間で最終的な調整が進められている。韓国側は26日から28日までを提案している。朴槿惠大統領は、習近平国家主席との首脳会談で、両国関係の強化や北韓問題などについて話し合う予定だ。

21日■韓日議員サッカー試合が中止

 東京の国立競技場で27日に開催予定だった、韓日国会議員によるサッカー親善試合の中止が決定した。韓国側が今月初旬、日本側に中止の意向を伝えたもの。両国議員は試合開催で合意していたが、麻生太郎副総理らの靖国神社参拝や、一部政治家らの歴史発言問題などで両国関係が悪化し、試合を行うことは難しいと判断したため。親善試合は両国議員の交流を図るため98年に始まり、06年まで6回開かれた。今年は7年ぶりに再開することで合意していた。

20日■外交部、一部政治家の「妄言」批判

 趙泰永・外交部報道官は、日本の一部政治家による歴史認識に関する「妄言」について、「誤りを犯した側は、誤りを認めなければならない。誤りを認めた後はそれにふさわしい行動が伴う必要がある」と述べた。また、安倍晋三首相が靖国神社参拝について米国のアーリントン国立墓地を引き合いに出した発言について「靖国神社は戦犯を合祀し侵略戦争を美化する施設だ」として、靖国神社参拝に反対すると述べた。

19日■韓国、北朝鮮の挑発に遺憾表明

 韓国政府は、北朝鮮が18日に短距離ミサイルと推定される誘導弾を発射したことを非難するとともに、事実上の閉鎖状態にある南北共同事業の開城工業団地に関する南北対話について、「北朝鮮がわれわれの対話提案をこき下ろし、事実関係を歪曲しながら開城工業団地問題の責任を韓国に転嫁していることは非常に遺憾だ。開城工業団地の稼働中断を解決するための南北間協議が実現していないのは北朝鮮当局の責任だ」との声明を発表した。

18日■北朝鮮が短距離誘導弾3発発射

 国防部は、北朝鮮が東海岸から北東沖に向けて誘導弾を3発発射したと明らかにした。国防部によると午前に2発、午後に1発発射された。「ムスダン」などの中・長距離弾道ミサイルではなく短距離発射体と国防部では分析しており、北朝鮮の挑発に備え万全の警戒態勢を続けている。軍関係者は「発射体は東海に落下した。訓練や試射といった性格のものではないかと観測される」と述べた。

17日■韓国とロシアの漁業交渉妥結

 ロシアの極東海域で操業する韓国漁船の漁獲量と操業条件を決定する韓国とロシアの水産当局間の漁業交渉が妥結した。今年はタラ、イカ、サンマについて、それぞれ前年と同じ規模の4450㌧、8000㌧、7500㌧が割り当てられた。スケトウダラは昨年(4万㌧)の半分に当たる2万500㌧を割り当てられ、残りの1万9500㌧は後日割り当てることで、合意書に署名した。

16日■南北協力事業企業を実態調査

 開城工業団地の一時操業停止を契機に、韓国政府は同団地以外の南北交易、経済協力事業に参加していた業者の実態調査を始めた。このような実態調査は、2010年5月と6月、2011年5月にも実施されている。統一部はまた、金剛山観光事業に参加していた企業に対する実態調査も実施する予定だ。統一部は、開城工業団地入居企業の南北交流協力事業に携わっていた企業でも追加支援要求が高まったためと説明している。