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2013/06/21

<週間ダイジェスト>6月13日~6月19日

19日■韓国軍、長距離ミサイル導入へ

 防衛事業庁は、金寛鎭・国防部長官が主宰する防衛事業推進委員会で、ドイツの長距離空対地ミサイル「タウルス」を随意契約で導入することを発表した。タウルスは韓国軍のF15K戦闘機から発射されるほか、輸送機や爆撃機などからもパラシュートを利用して発射できる。敵の対空レーダーを避けるため胴体と翼がステルス化されており、衛星利用測位システム(GPS)がなくても巡航や航路変更が可能だ。

18日■イラン大統領選ロウハ二師に祝意

 韓国政府は、イランの大統領選で保守穏健派のロウハニ最高安全保障委員会元事務局長が当選したことについて、祝意を表する外交部報道官の声明を発表した。同声明では、「ロウハニ師がイラン国民の広範囲な支持を受けて新大統領に選ばれたことを祝う。韓国政府と国民はイランの新政府が国民の意に応じて変化や繁栄の道に向かうよう願う」と述べた。さらに、「韓国とイランの友好関係が更に増進することを期待する」と強調した。

17日■韓米大統領が電話会談で協議

 朴槿惠大統領が、米国のオバマ大統領と電話で会談したことを青瓦台(大統領府)が発表した。金杏報道官は、「朴大統領はオバマ大統領から、7~8日に開催された米中首脳会談の説明を受けたほか北朝鮮問題などについて意見を交わした」と明らかにした。金報道官はさらに、両者は5月の韓米首脳会談の成功と成果を評価し、北朝鮮問題など主要懸案について緊密に協力していくことで一致したと述べた。

16日■北朝鮮が朝米高官会談を提案

 北朝鮮の国防委員会報道官は米国に対し、「朝鮮半島の緊張を緩和し、米本土を含めた地域の平和と安全の保障に対する真の関心があるのなら、前提条件を付けた対話や接触について述べるべきではない」と指摘して、朝米高官会談開催を提案した。北は「高官会談では軍事的緊張状態の緩和、停戦体制(朝鮮戦争の休戦体制)から平和体制への転換など、双方が望むさまざまな問題を幅広く真摯に協議できるだろう」と述べた。会談の場所と日時は米国側の希望に応じる意向を示した。

15日■6・15南北共同宣言などを尊重

 2000年に開かれた南北首脳会談から13年になるのに合わせ柳吉在・統一部長官は、2000年と2007年の南北首脳会談による共同宣言をはじめ、祖国統一3原則を盛り込んだ1972年の7・4南北共同声明など、南北間のこれまでの合意をすべて尊重するとの姿勢を示した。北朝鮮に対しても、誠意ある姿勢を示すよう求めた。

14日■韓国軍が黄海で対奇襲訓練実施

 北朝鮮に近い黄海5島の防衛を担う韓国軍の「西北島しょ防衛司令部」が、北朝鮮の同地域での挑発に備えて増援・防衛訓練を実施した。同司令部は、2010年11月に起きた延坪島砲撃事件を受けて、海兵隊司令部を母体に2011年6月に創設された。訓練は、将兵5000人と陸軍航空作戦司令部の機動ヘリコプターや輸送機など10機、海軍作戦司令部の艦艇4隻などが参加して行われた。

13日■元報道官のセクハラ疑惑捜査

 青瓦台(大統領府)の尹昶重・元報道官が先月、朴槿惠大統領の訪米に同行中、在米韓国大使館でインターン中の女性に対するセクハラ疑惑で更迭された事件で、ソウル中央地検は、韓国の女性団体関係者らの告発を受けて、本格的な捜査に着手したと発表した。告発したのは、全国女性連帯や野党・統合進歩党などの女性約1000人で、「尹元報道官が女性にセクハラをしただけでなく、記者会見でうそをつき被害者らの名誉を傷つけた」として告発した。