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2013/12/13

<週間ダイジェスト>12月5日~12月11日

11日■在韓米兵の民間人への法執行禁止

 韓米両国は、ソウル市の竜山米軍基地で第192回SOFA合同委員会を開き、米軍兵士の営外巡察および労務分野制度改善への合意に関する署名式を行った。両国は今後、在韓米軍兵士が基地の営外を巡察する際、米兵以外のあらゆる民間人に対して法執行ができないよう「米軍兵士の営外巡察運営原則」を改善することで合意した。

10日■防空識別圏拡大、米国が評価

 米国務省のサキ報道官は韓国の防空識別圏拡大について、「新たな防空識別圏を設けるのではなく、調整・補完したものだ。米国だけでなく中国や日本とも事前調整と協議を行い、責任を持って慎重に進めた」と評価した。また、他国が管轄する紛争地域を含んでおらず、国際的な慣行と飛行の自由、国際領空の合法的な使用を尊重しながら調整されたとした。さらに周辺国との事前協力と調整があったため、民間航空機の運航についての混乱を回避するのに役立つとの見方を示した。

9日■北朝鮮が張成沢氏解任を発表

 北朝鮮の朝鮮中央通信は、金正恩第1書記が出席した朝鮮労働党中央委員会政治局の拡大会議で、金第1書記の叔父で実質ナンバー2の張成沢・国防委副委員長をすべての職務から解任し、朝鮮労働党から除名すると発表した。中央通信は「張成沢一党は党の統一団結をむしばみ、党の唯一指導体系を築く事業を阻害する反党反革命的な分派行為を敢行し、強盛国家建設と人民生活向上への闘争に甚大な害毒を及ぼす反国家的、反人民的な犯罪行為をしでかした」と伝えた。

8日■防空圏拡大発表、日中と一部重複

 国防部は、中国の防空識別圏に含まれている済州島南方の離於島などまで防空圏(KADIZ)を拡大すると発表した。国防部は防空圏拡大について、「国際航空秩序や国際ルールに合致し、民間機の運航を制限せず、周辺国の領空と利益も侵害しない」と説明した。また関連国に対しては、事前説明を行った。国防部はさらに、「偶発的な軍事的衝突を防止し、航空機の安全を保障するため必要な措置について、関連国と協議していく」と説明した。

7日■米副大統領が非武装地帯を視察

 来韓中のバイデン米副大統領は、南北軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)を視察し、対北朝鮮警戒作戦などについて報告を受けた。そして北朝鮮が拘束していた米国人男性メリル・ニューマン氏(85)氏を解放したことについて、「肯定的なこと」と述べ、歓迎の意を示した。さらに、北朝鮮に1年以上拘束されている韓国系米国人の早急な解放を求めた。バイデン米副大統領はその後、帰国の途に就いた。

6日■朴槿惠大統領、マンデラ氏を追悼

 朴槿惠大統領は、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領が5日に死去したことを受けて、声明を通じてマンデラ氏の遺族と南アフリカの国民に哀悼の意を伝えた。声明で朴大統領は「南アフリカを分裂させていた人種差別政策を平和的に終息させた偉大な政治家であった。その偉大な意志が世界平和の礎になり、南アフリカの国民はもちろん全世界の人の胸に長く記憶されるだろう」と、その死を悼んだ。

5日■フィリピン復興支援で軍派遣議決

 国会国防委員会は全体会議を開き、大型の台風30号によって大被害を受けたフィリピンの復興支援のため「国軍派遣同意案」を審議し、議決した。支援地域はフィリピン南部の被災地一帯で、派遣規模は最大540人、期間は2013年12月から来年12月31日までの1年間となる。合同参謀本部議長が作戦を指揮し、派遣経費320億ウォン(30億8000万円)も韓国政府が負担する。