11日■韓中首脳会談で領事協定締結へ

　韓国と中国は、７月初めに予定される両国首脳会談の際に、領事協定に正式署名する方向で調整を進めている。同協定は両国が自国内で相手国の国民を逮捕・拘禁した場合、４日以内にその事実を相手国に通報し、領事面談を４日以内に行うとする内容を盛り込んでいる。両国は昨年９月にソウルで開かれた領事局長会議で協定文案について協議した。協定は締結と同時に発効される。交渉開始から約12年かけての締結・発効となる。

10日■国連に北朝鮮人権事務所を設置へ

　統一部当局者は、北朝鮮の人権状況を監視するための国連事務所が韓国に設置されることに北朝鮮が反発して、「無慈悲に懲罰する」との声明を出したことについて、威嚇をやめるように求めた。そして、「北朝鮮の人権（問題）に対する国際社会の関心から目を背けず、自ら人権を改善していく契機にするのが望ましい」と発表した。国連は同事務所を韓国に設置することを提案。韓国政府は先月、提案を受け入れた。

９日■首脳会談議事録流出、不起訴に

　２０１２年末の大統領選の選挙戦で、秘密文書である07年の南北首脳会談の議事録を公開した疑いが持たれていた与党セヌリ党の金武星・国会議員に対して、ソウル中央地検は金氏を不起訴処分（嫌疑なし）とした。議事録の内容をメディアに公開した同党の鄭文憲議員は、公共記録物管理に関する法律違反の罪で略式起訴した。鄭氏を除き、野党が告発した南在俊国家情報院長（当時）らは全員を不起訴処分とした。

８日■広報首席秘書官に尹斗鉉氏を内定

　朴槿惠大統領は、青瓦台（大統領府）の李貞鉉・広報首席秘書官の後任に、尹斗鉉・ＹＴＮプラス社長を内定した。青瓦台は尹氏について、「（報道専門テレビ局である）ＹＴＮの政治部長や報道局長などを歴任して、バランスの取れた考え方を持ち、鋭い分析力を発揮した。政府が推進する国家改造に関する政策を説明し、国民に理解と協力を求める適任者と判断した」と説明した。

７日■動物疾病診断技術、11カ国に伝授

　農林畜産検疫本部は、アジア11カ国・地域の動物疾病に関連する機関の関係者を韓国に招き、９日から20日まで「第３回アジア動物疾病診断ワークショップ」を開催すると発表した。同本部は、国際獣疫事務局（ＯＩＥ）の指定疾病だけではなく、口蹄疫、鳥インフルエンザ、牛結核などの家畜疾病の診断技術を教育し、動物疾病の発生状況などの情報を参加国の関係者と共有する。また、韓国で発生した高病原性鳥インフルエンザ（Ｈ５Ｎ８型）に関連する最新情報も参加者らに提供する予定だ。

６日■韓国各地で顕忠日記念式典開催

　祖国を守るために犠牲になった人びとを追悼する第59回顕忠日の記念式典が、国立ソウル顕忠院で行われた。朴槿惠大統領は、「山野に埋もれている名も無き多くの護国勇士がいる。最後の１人まで家族のもとに帰れるよう、遺骨発掘事業を積極的に進めていく」と述べた。さらに「北朝鮮が核開発と挑発を続ける限り、韓半島の平和は実現しない。北の政権が真に経済発展と住民の生活向上を望むなら、核開発と挑発脅威を中断すべきだ」と強調した。同日は地方自治体が主管する追悼記念式典が全国各地で開かれた。

５日■大統領府「選挙結果受け止める」

　青瓦台（大統領府）の閔庚旭報道官は、４日の統一地方選の結果について、「国民の意思を謙虚に受け止めて、新たな国づくりに向けた国家改造に最善を尽くす。国家が厳しい状況の中、さまざまな思いを含む今回の選挙結果は、国民の貴重な民意である」と話した。旅客船沈没事故の対応をめぐり政府への批判が高まる中、与党の苦戦が予想されていた選挙は、与野党「引き分け」の結果となっていた。