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2014/08/01

<週間ダイジェスト>7月24日~7月30日

24日■超党派議員団、上海と北京訪問

 与党セヌリ党5人、最大野党・新政治民主連合4人による超党派の国会議員9人と韓中親善協会の李世基会長らの訪中団は、21日から24日まで上海と北京を訪問した。訪中団は中国共産党序列第5位の劉雲山政治局常務委員と会談。李会長が韓国の独立運動家、安重根を題材にした映画を共同制作することを提案すると、劉氏は積極的に検討すると答えた。

25日■朴槿惠大統領が舛添都知事と会談

 朴槿惠大統領は、来韓中の舛添要一東京都知事と青瓦台(大統領府)で会談した。朴大統領は「慰安婦問題は、普遍的な女性人権問題でもあるため、真摯な努力でうまく解決していくことを期待している」と述べた。朴大統領はまた、「正しい歴史認識を共有しながら両国が安定的に関係を発展させていけるよう力を尽くしてもらいたい」と要請した。舛添都知事は朴大統領に安倍晋三首相のメッセージを伝えた。

26日■米空軍、配属後1カ月は飲酒禁止

 米空軍は、韓国に配置する兵士を対象に、配属後1カ月間は飲酒や夜間外出を禁止する方針を打ち出した。これは今月から施行された新たな規定で、韓国に配属された米空軍の将兵は、韓国に到着した日から30日間、飲酒と夜10時から翌朝5時までの外出が規制される。また、性的暴力の予防教育も実施する。これは、韓国駐留米軍兵士の飲酒や性的暴行事件が相次いでいることに加えて、北朝鮮の挑発行為が目立っていることから、規制を厳しくしたもの。

27日■金第1書記、ミサイル訓練指導

 北朝鮮の朝鮮中央通信は、金正恩第1書記が朝鮮戦争の休戦協定締結61周年を前に軍のミサイル発射訓練を指導したと報じた。中央通信は、「訓練には南(韓国)に駐屯する米軍基地の打撃(攻撃)任務を担う朝鮮人民軍戦略軍の火力打撃部隊が参加した」とし、在韓米軍を狙った訓練であることを明らかにした。訓練の場所と時間は明らかにしていないが、26日午後に黄海道・長山串で行われた短距離弾道ミサイル発射訓練を視察したとみられる。

28日■内乱陰謀、二審も懲役20年求刑

 北朝鮮の革命路線に追従し、韓国の体制転覆を謀議したとして内乱陰謀罪などに問われた左派少数野党・統合進歩党の李石基・国会議員の控訴審が、ソウル高裁で開かれた。検察は一審と同じ懲役20年を求刑した。検察は、李被告が大韓民国を敵と規定する地下革命組織「RO」を通じて内乱を具体的に準備した点を考慮すると、一審判決は軽いと主張した。李議員らは昨年9月に起訴された。今年2月の一審で裁判所は、懲役12年と資格停止10年を宣告した。

29日■メコン流域5カ国と外相会談

 尹炳世・外交部長官は、ソウルでラオス、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーのメコン川流域5カ国の外相と会談した。会談は4回目で、今回はメコン地域内の開発協力や経済・政府間協力、朝鮮半島情勢などについて話し合い、今後3年間の具体的な協力目標や方向性などを盛り込んだ行動計画を初めて採択した。双方は議長声明も採択した。インフラや情報通信技術、グリーン成長、水資源開発、農業・農村開発、人的資源開発の6分野で協力事業を強化することで合意した。

30日■国連安保理の北制裁委、5日開催

 国連安全保障理事会が5日に開かれ、北朝鮮制裁委員会の報告を受けて北朝鮮のミサイル発射問題を議論する。安保理傘下の北朝鮮制裁委は、国連決議1718により、90日ごとに対北朝鮮制裁決議の履行状況とともに履行強化のための勧告事項などを報告するよう規定されている。北朝鮮制裁委は今回の会議で、今年5月20日の安保理への報告以降の北朝鮮による制裁違反事項と、関連国の履行内容に対する報告を行う。