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2014/10/24

<週間ダイジェスト>10月16日~10月22日

22日■韓国製練習機、ペルーに引き渡し

 韓国で開発されてペルーに輸出される初等練習機KT1の1、2号機が、ペルーに引き渡された。韓国空軍と韓国航空宇宙産業が発表したもの。韓国とペルーはKT1を20機輸出することで合意し、12年11月に2億㌦(213億円)の輸出契約を締結した。20機のうち、16機はペルーの共同生産基地で生産・納品される。来年8月ごろに現地生産1号機が出庫する予定。

21日■韓日米連携に影響ないよう訪朝を

 魯光鎰・外交部報道官は定例会見で、日本政府が拉致被害者の再調査をめぐり、当局者を北朝鮮に派遣する問題について、「人道的見地から日本人拉致(被害)者問題の解決に向けた努力を理解している」との認識を示した。その上で、「北の核やミサイルなどの脅威への対応で韓米両国、または韓日米の連携に否定的な影響を与えないよう、透明に進めなければならない」と述べた。日本政府は、外務省の伊原純一アジア大洋州局長らを平壌に派遣する方針を発表している。

20日■韓米が外交・国防閣僚協議開催へ

 韓国と米国による外交・国防閣僚協議(2プラス2)が、23日に米ワシントンで開かれる。2プラス2が韓米間で開かれるのは2010年と2012年に続き今回が3回目。韓国側は尹炳世・外交部長官と韓民求・国防部長官、米国からはケリー国務長官、ヘーゲル国防長官が出席する。同協議では韓米同盟・安保協力の強化、北朝鮮の政治状況と核問題、他地域における韓米協力などについて、意見交換が行われる見通しだ。

19日■韓国軍、北朝鮮と約10分の銃撃戦

 軍合同参謀本部は、京畿道坡州地域の軍事境界線付近で午後5時40分ごろ、北朝鮮軍の間で約10分にわたる銃撃戦が起こったと発表した。負傷者などは出なかったという。軍は非武装地帯内の軍事境界線に接近してきた北朝鮮軍に対し、警告放送をした上で警告射撃を行い、北朝鮮軍のものと見られる銃弾2発が韓国軍の見張り台から見つかった。このため、北朝鮮側に対し対応射撃を行い、銃撃戦になったという。

18日■西アフリカ3カ国、ITU出席自粛

 鄭烘原・国務総理が、釜山で20日に開幕する国際電気通信連合(ITU、本部ジュネーブ)の全権委員会議について、外交問題にならない範囲で西アフリカ3カ国(ギニア、リベリア、シエラレオネ)の代表団の出席自粛を要請するよう外交部に指示した問題で、3カ国は欠席すると発表した。西アフリカ地域ではエボラ出血熱の感染が広がっており、同地域からのITU会議出席によるエボラウイルスの国内流入を懸念する声が出ていた。

17日■統一部、北のビラ散布威嚇は遺憾

 統一部は、北朝鮮体制を非難するビラ風船を飛ばす民間団体に対し北朝鮮が攻撃すると威嚇したことに遺憾を表明し、民間団体に対しても慎重な判断を呼び掛けた。北朝鮮は、韓国の保守団体が軍事境界線に近い京畿道・坡州で25日にビラ10万枚を飛ばす計画を発表したことに対し、直接照準や撃破射撃など物理的対応に乗り出すとして、韓国政府が態度を変えるよう、圧力を加えていた。

16日■エボラ出血熱対策、米が支援要請

 米国がエボラ出血熱の感染拡大を防ぐため、韓国政府に追加支援を正式に要請した。ケリー長官が尹炳世・外交部長官と電話会談を行い、ケリー長官は韓国政府のエボラ出血熱封じ込めへの支援努力を評価した上で、さらなる支援を要請したもの。尹長官は可能な範囲で追加支援を検討すると答えた。韓国政府は追加の支援資金に続き、医療チームの派遣を検討。17日に派遣を正式決定した。