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2014/11/07

<週間ダイジェスト>10月30日~11月5日

5日■統一部が仏教団体の訪朝を承認

 統一部は、大韓仏教天台宗と円仏教がそれぞれ北朝鮮側と開催する行事の協議のために申請していた訪朝を承認した。天台宗は北朝鮮・開城にある霊通寺の落成9周年を記念する南北合同法会を行うために朝鮮仏教徒連盟と話し合う予定。円仏教は同教の創始100周年(2015年)に向け同連盟と南北統一を祈願する法会の実施に関する協議を行う。

4日■軍がサイバー司令官2人を起訴

 国防部検察団は、2012年末の大統領選前後に軍のサイバー司令部がインターネット上に政治関連の書き込みをしていたとして、ヨン・ジェウク元サイバー司令官とオク・ドギョン前司令官を軍刑法上の政治関与罪で起訴したことを明らかにした。国防部調査本部が今年8月に2人を立件した際は、政治関与特殊ほう助容疑を適用したが、検察団は政治関与罪で起訴したため、より厳しい刑罰になるとみられる。

3日■中国漁船の不法操業を共同巡視へ

 韓国と中国政府は、不法操業していた中国漁船の船長が取り締まりに当たった韓国海洋警察の発砲で死亡した事故を受け、延期されていた黄海での不法操業共同巡視を年内に実施することで合意した。両国は10月28~31日、中国・西安で第14回韓中漁業共同委員会を開催し、韓中の排他的経済水域(EEZ)が重なる暫定水域での共同巡視を、年内をめどに早急に実施することで一致した。

2日■南北高官級協議、事実上「白紙」

 北朝鮮が、民間団体の北朝鮮体制批判のビラ散布を中断しない場合、南北高官級協議など南北対話は開催できないと主張したことについて、韓国政府は遺憾の意を表明するとともに、北朝鮮の不当な要求を受け入れられないとの立場を示した。韓国と北朝鮮は10月末~11月初めに高官級協議を開くことで合意したが、事実上白紙に戻されることになった。韓国政府は、統一部報道官声明で「民間の自主的なビラ散布をわが政府が支援しているとねじ曲げ、これを口実に南北対話を行わないとしたことに強い遺憾を表明する」と北朝鮮を批判した。

1日■北が弾道ミサイル搭載潜水艦建造

 政府関係者は、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載できる新型潜水艦を建造したと明らかにした。ロシアが1958年に建造し、90年まで運用したゴルフ型潜水艦を輸入して解体、再設計する方法で完成させたという。専門家らは北朝鮮がSLBMを搭載できる潜水艦を開発する可能性を指摘してきたが、潜水艦が建造されたことが韓国政府関係者によって確認されるのは初めて。

31日■韓国・ポーランド、国交樹立25年

 朴槿惠大統領は、来月1日のポーランドとの国交樹立25周年にあたり、同国のコモロフスキ大統領と祝賀メッセージを交換した。朴大統領は、両国が政治、経済、文化などさまざまな分野で発展してきたことを評価し、友好・協力の増進に向け緊密に力を合わせたいと伝えた。コモロフスキ大統領は「戦略的パートナーシップ」の履行計画を樹立する段階に差し掛かったことを喜ばしく思うと強調し、協力関係がさらに深まることを確信していると述べた。

30日■「1票の格差」2倍以下に是正を

 憲法裁判所は、国会議員の選挙区の区割りを画定した選挙法の条項は憲法に合致しないとして、議員1人当たりの有権者数を選挙区間で比較した「1票の格差」を、現行の3倍から2倍以下に変更するよう基準を示した。「(議員1人当たりの有権者数が)最大の選挙区と最小の選挙区の格差が3倍に上るのは違憲」として、選挙法に基づく選挙区の区割りに対し申し立てられた憲法訴願審判で、憲法裁判所は裁判官6対3で「憲法不合致」の判断を示した。