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2015/04/10

<週間ダイジェスト>4月2日~4月8日

8日■在韓米軍予備役の民間団体設立へ

 政府高官は、在韓米軍の予備役でつくる民間団体を、米国に設立する計画を発表した。今月中旬、米ワシントンで開かれる韓米統合国防協議体(KIDD)次官補級会議で計画を論議する。米国には在韓米軍予備役の部隊別の集まりはあるが、全体の集まりはないとのこと。同高官は「両国の未来を切り開いていくための中心的役割を果たすだろう」と説明した。

7日■ミャンマー外相と関係発展協議

 外交部は、尹炳世長官が6日に訪韓したミャンマーのワナ・マウン・ルイン外相と会談し、国交樹立40年を迎えて両国関係の発展策を協議したと発表した。尹長官は、「東南アジア諸国連合(ASEAN)内での北朝鮮問題をめぐる議論で積極的な役割を果たしてほしい」と求め、ワナ・マウン・ルイン外相は「韓国と持続的に協力していく」と述べた。双方はまた、経済・開発分野での協力強化を評価した。

6日■与野党、日本の教科書検定を非難

 与野党は、独島(日本名・竹島)に対する領有権主張を強化した日本の中学校教科書検定の結果に対し憂慮を示し、日本政府の自省を促した。与党セヌリ党の金栄宇・首席報道官は、「日本の歴史歪曲が日本の未来の世代にまで広まることは非常に遺憾だ」とした。最大野党、新政治民主連合の金瑛録首席報道官は、「解放70周年、韓日国交正常化50周年の意義深い年を迎え、期待していた両国関係改善に冷や水を浴びせた」と述べた。

5日■6カ国協議フォーラム、来月開催へ

 北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議参加国の外交当局者や研究者が出席する非公式フォーラム「北東アジア協力対話」が、5月に日本で開催される見通しとなった。韓国政府は会議に北朝鮮代表が出席した場合、北朝鮮核問題をめぐる予備的な対話を推進する方針だ。6カ国による非公式接触の場となる同会議は、米カリフォルニア大サンディエゴ校世界紛争・協力センターの主催で93年に発足した。北朝鮮は02年から参加している。

4日■ケニアのテロ事件、政府が非難声明

 政府は、ケニアの大学で発生したテロ事件について、「憤りと衝撃を禁じ得ず、強く糾弾する」との外交部報道官論評を発表した。政府は、「テロ行為は、いかなる理由があっても正当化できない犯罪行為である。テロ行為根絶のため、国際社会と緊密に協力していく」とし、ケニアの国民と政府に哀悼の意を表明した。同事件は2日早朝、ケニア東部ガリッサで発生した。イスラム過激派の武装勢力が大学を襲撃し、少なくとも147人が死亡した。

3日■北朝鮮のスパイでっち上げを批判

 統一部の林丙哲報道官は、北朝鮮の祖国平和統一委員会がスパイとして韓国人2人を拘束した上で、「反共和国行為に加担した者は無慈悲に処断する」と警告したことについて、「韓国民をスパイにでっち上げて脅威を繰り返すことに強い遺憾を表明する」と批判した。そして「国民の身の安全に危害を加えようとするいかなる行為に対しても、断固として対処する」と強調し、2人の送還を要求した。赤十字国際委員会にも協力を要請したという。

2日■朴大統領、米下院院内総務と会談

 朴槿惠大統領は、米下院議員団として訪韓した民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務と青瓦台(大統領府)で会談し「(旧日本軍の)慰安婦被害者は90歳に近い高齢であり、慰安婦問題の解決は急務」との考えを示した。また、今年が韓日国交正常化50周年、祖国解放70周年であり、韓日関係を発展させていくための政府の努力を説明した。ペロシ氏は韓国と日本、中国による3カ国外相会談の開催を評価し、慰安婦問題の解決の必要性に共感を示した。