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2015/09/11

<週間ダイジェスト>9月3日~9月9日

9日■30カ国参加しソウル安保対話開幕

 アジア太平洋地域の国防次官級らが集まる「ソウル安保対話」が、ソウル市内のホテルで開幕した。韓国をはじめ日本、米国や中国など30カ国・地域の国防次官級、国連や欧州連合(EU)など4つの国際機関の代表、学識経験者ら約250人が参加した。韓半島分断70年に合わせ「分断70年:挑戦と希望」をテーマに本会議と特別セッションを行い、国際社会が直面する安保懸案を議論する。本会議は韓半島の統一とグローバル安保、東アジア海洋危機の診断と管理、サイバー防衛と国防協力の3分野で実施される。

8日■離散家族の再会、来月開催で合意

 韓国と北朝鮮は赤十字実務者協議を行い、韓国戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会行事を、来月20日から26日まで北朝鮮の金剛山面会所で実施することで合意した。離散家族の再会行事は昨年2月を最後に中断していたが、1年8カ月ぶりに再開されることになった。韓国側と北朝鮮側それぞれ100人が対象となる。

7日■朴大統領支持率、41週ぶり5割超

 世論調査会社リアルメーターは、朴槿惠大統領の支持率が50・4%になったと発表した。支持率が50%台を記録するのは、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれた昨年11月第3週(50・0%)以来41週ぶり。特に朴大統領が中国の抗日戦争勝利70年記念の軍事パレードを参観した3日から2日間は、支持率が6・1㌽上昇して53・8%と今年最高を更新。

6日■国連の北人権問題報告者が韓国訪問

 北朝鮮の人権問題を担当する国連のダルスマン特別報告者が、北朝鮮の人権侵害に関する情報収集のため訪韓した。外交部や統一部、北朝鮮の人権に関する民間団体の関係者らと面談する予定だ。ダルスマン特別報告者は、「ソウル訪問を通じて、北朝鮮の人権侵害に関する新たな情報を収集する一方、南北関係発展が北朝鮮の人権に与える影響などについても協議する」と説明した。

5日■済州道の釣り船転覆事故死者10人

 済州島北方の楸子島沖で、5日午後7時に出発した釣り船(9・77㌧)の通信が途絶え、6日早朝に転覆した状態で発見された。済州海洋警備安全署は、釣り船の乗船者は生存者3人、死者10人、行方不明者8人の合計21人と推定されると明らかにした。乗船名簿には22人が記載されているが、このうち4人は乗船せず、名簿に記載されていない3人が乗船したことが確認された。当局は海軍艦艇など船舶50隻余りで行方不明者の捜索を続けている。

4日■朴大統領「平和統一へ中国と論議」

 朴槿惠大統領は中国訪問同行記者団と懇談し、「(中国と)できるだけ早い時期に韓半島の平和統一をどう実現するかについて多様な論議が始まるだろう」と述べた。さらに北朝鮮による非武装地帯での地雷爆発事件以外にも今後、核実験などの軍事挑発が起きる可能性があるとして、「(中国は)韓半島の緊張を高めるいかなる挑発にも反対することを明白にした。北朝鮮核問題などの究極的な解決策は平和統一であり、韓半島の平和統一に向け中国と共に協力していくことにした」と強調した。

3日■北朝鮮、地雷事件言及に不快感

 北朝鮮の祖国平和統一委員会報道官は、朴槿惠大統領が中国の習近平国家主席との首脳会談で、北朝鮮による地雷爆発事件を取り上げたことについて、「北南(南北)合意の精神に抵触し、時代の流れに逆行する無責任な発言をしていることは、北南関係の日程を不透明にする非常に深刻な事態であり、北南合意が履行され、関係改善の道が開かれるか、それとも再び情勢が悪化するかは南朝鮮(韓国)当局の態度にかかっている」と強調した。