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2015/10/09

<週間ダイジェスト>10月1日~10月7日

7日■合同参謀本部議長に李淳鎮氏就任

 韓国軍制服組トップの合同参謀本部議長に指名されていた、李淳鎮大将が就任した。陸軍3士官学校出身の大将が、合同参謀本部議長に就くのは初めてとなる。李氏は、「北朝鮮は予想できない時期と場所で継続的に挑発を敢行する。(挑発があれば)挑発したことを痛切に後悔させる。盤石な軍事的備えを基に北の挑発を抑え、再びわれわれの領土と国民を脅かせば得るものよりも失うものの方が大きいということをはっきり分からせる」と強調した。

6日■韓英海軍制服組トップが協力強化

 海軍制服組トップの鄭鎬渉・参謀総長は、訪韓中のザンベラス英海軍参謀総長と会談し、両国海軍の交流・協力強化策について議論した。両氏は、軍事教育協力の拡大や国際平和維持のための交流強化、防衛産業協力の強化策などを話し合った。ザンベラス氏は、慶尚南道・巨済の大宇造船海洋で開かれる英国の軍需支援艦命名式に出席するため訪韓した。

5日■北朝鮮、拘束の韓国人米大学生送還

 北朝鮮は、拘束していた米ニューヨーク大の韓国人学生、朱元文氏を韓国側に送還した。朱氏は4月22日、中国・丹東から鴨緑江を越えて北朝鮮に入り、不法入国したとして拘束された。統一部当局者は、「朱氏が送還されたことは幸いだが、まだ北側が抑留している金ジョンウク、金国紀、崔春吉氏も速やかに解放し、家族の元に帰すよう求める」と述べた。

4日■外交部長官、慰安婦問題解決要求

 尹炳世・外交部長官は、KBSの時事番組に出演し、「慰安婦問題などで進展があれば、(韓日首脳会談開催に向けた)よりよい環境がつくられる」との見解を示した。韓日中首脳は今月31日か来月1日にソウルで会談を行う予定で、これを機に何らかの形で韓日首脳も会談すると予想されるが、正式には決まっていない。尹長官は「(慰安婦問題の解決が)前提条件ということではないが、韓日首脳会談の実現のためには、それが大きく役立つことになる」と述べた。

3日■10・4首脳宣言8年 「南北関係改善を」

 故盧武鉉・元大統領と北朝鮮の故金正日・国防委員長が07年10月、2回目の南北首脳会談の後、8項目の「10・4首脳宣言」を発表して4日で8年を迎える。記念日を前に式典が盧武鉉財団主催でソウルで開かれ、参加者たちは政府に対して、南北関係改善に取り組むよう強く要請した。盧武鉉財団理事長を務める李海瓚・元国務総理は、「大統領の任期末には南北首脳会談の開催は困難だ」として、任期後半にさしかかった朴槿恵政権に対して、南北首脳会談の開催を急ぐよう要請した。

2日■韓日国防相会談、適切な開催で合意

 国防部の白承周次官は、ソウルの同部で原田憲治防衛政務官と協議し、適切な時期に韓日国防相会談を開くことで合意した。原田政務官は、慶尚北道聞慶市で開幕した「世界軍人体育大会」の開会式に出席するため訪韓した。当初は中谷元・防衛相が同大会期間中に訪韓する意向を国防部に伝えていたが、中谷氏が訪韓をとりやめ、代わりに原田氏が来韓した。両国の国防相会談は、今年5月末にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議に合わせ、4年ぶりに開催されて以降開かれていない。

1日■射程800㌔ミサイル、17年までに開発

 政府と軍当局は、射程800㌔の弾道ミサイルを17年までに開発し、実戦配備する計画と明らかにした。弾道ミサイルの射程延長完了時期が公開されたのは今回が初めてで、北朝鮮の核とミサイル能力に対応する韓国軍の弾道ミサイル体制を、現政権の任期内に整えるという意志を示した。射程800㌔の弾道ミサイルを済州島から発射した場合、北朝鮮北西部の中朝国境地域にある新義州まで届く。