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2016/03/04

<週間ダイジェスト>2月25日~3月2日

2日■共に民主党、制限なし討論中止へ

 最大野党の共に民主党は「制限なし討論」を中止した。「制限なし討論」は、先月23日に鄭義和・国会議長が議長権限でテロ防止法を国会に上程したのに対し、野党側が国民の基本権を侵害する恐れがあるとして野党議員38人によって9日間180時間にわたって行われてきた。4月の総選挙まであと1カ月程度しか残っていない中、選挙区画定案などの処理をこれ以上見送れないとの判断が背景にある。

1日■韓国軍、18カ国PKO訓練主導へ

 韓国を含む拡大東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議(ADMMプラス)18カ国の平和維持活動(PKO)合同野外訓練が、韓国軍の主導の下、インド・プネで2~8日、約280人が参加するPKOと人道的地雷除去合同野外訓練が実施されると発表した。韓国はカンボジアと共にADMMプラス18カ国のPKO分科共同議長国を務め、今回のPKO活動野外訓練の科目選定や教官運用、訓練進行など訓練計画と準備を主導した。

29日■中国6カ国協議代表が外相と会談

 北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の中国首席代表の武大偉・特別代表は、外交部で行われた尹炳世・外交部長官との会談後、記者団に対し、中国側は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の在韓米軍への配備について反対する立場を表明したと明らかにした。会談では、韓中関係や国連安保理による対北朝鮮制裁決議案の履行などに対する意見も交換した。

28日■6カ国協議新代表に金洪均次官補

 北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議の新しい韓国首席代表に、外交部の金洪均次官補が就任することになった。これまで首席代表を務めてきた黄浚局・韓半島平和交渉本部長は駐英韓国大使に就任する。金次官補は、北米課長、外交部長官補佐官、韓半島平和交渉本部傘下の平和外交企画団長などを経て、朴槿惠政権発足当時の政権移行作業チームで外交国防統一分科専門委員、大統領府の国際協力秘書官、国家安保室の政策調整秘書官を務めた。

27日■ハンビッ原発1号機が運転を中断

 ハンビッ原発1号機が、継ぎ目の破損によって運転を中断した。韓国水力原子力・ハンビッ原子力本部によると、ハンビッ原発1号機の復水器の信号に異常が発生し、安全システムが働いて、運転が自動的に止まったという。復水器の信号異常は、タービンと復水器の間のゴムの継ぎ目が破損したためとのこと。原子力発電所側は、復水器と放射能漏れは関係がないとし、正確な故障の原因が確認され次第、原子力安全委員会の承認を得て再稼働を決める方針だ。

26日■新党「国民の党」の支持率低迷

 世論調査会社の韓国ギャラップの調査によると、安哲秀国会議員らが中心になって旗揚げした新党「国民の党」の支持率は、伝統的支持基盤の湖南地方(全羅北道と全羅南道)で前週より8ポイント低下して15%に急落した。「国民の党」は、新政治民主連合(現「共に民主党」)を離党した安氏の勢力と湖南地方出身の千正培・元法務部長官らが合流して結成した。全国の政党支持率は与党セヌリ党が前週と同じ42%、「共に民主党」が同1ポイントと下落の19%、「国民の党」が同2ポイント低下の8%だった。

25日■韓国・NZが国防政策実務会議

 国防部は、ニュージーランド国防省と国防政策実務会議を行い対北朝鮮協調策などを話し合った。ソウルで行われた会議には、尹淳九・国防部国際政策官(局長級)とニュージーランド国防省の国際関係局長が、それぞれ首席代表として出席した。会議では北朝鮮の4回目核実験と長距離弾道ミサイル発射の後の韓半島安保情勢について意見を交換した。両国の協調策も議論された。