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2016/05/27

<週間ダイジェスト>5月19日~5月25日

25日■鄭義和国会議長 「新しい政治を」

 鄭義和国会議長は、「中道勢力を結集させ、新しい政治を切り開く呼び水になりたい」と述べ、党派を超えた政治を続けていく考えを示した。2年間務めた国会議長の任期が終了するのを前に、国会で行われた退任記者会見で述べたもの。鄭国会議長は20年間の政治人生を振り返り「国会を去ることになるが、政治はやめない」と述べ、政治を続けていく考えを示した。鄭国会議長は、96年に第15代国会議員として政界に入った。

24日■政府、北朝鮮従業員の脱北を確認

 北朝鮮が中国で運営するレストランから新たに複数の従業員が脱北したとの報道について、韓国当局者は「脱北があったのは事実だが、脱北者の現在の状況については答えることができない」と発表した。4月には北朝鮮が中国で運営するレストランの従業員13人が集団脱北して韓国入りしており、今回も中国の北朝鮮レストランから、20代の女性従業員らが脱北し、タイで韓国行きを待っているとされる。

23日■盧武鉉元大統領7回忌で追悼式

 盧武鉉・元大統領の死去から7年を迎え、盧氏の地元、慶尚南道・金海の烽火村で追悼式が営まれた。盧政権の秘書室長を務めた最大野党「共に民主党」の文在寅・前代表や忠清南道の安熙正知事など、盧氏の流れをくむ政界関係者のほか、「国民の党」の安哲秀・常任共同代表や、同党の千正培・共同代表らも参列した。

22日■政府、北の対話呼び掛けに応ぜず

 政府当局者は、北朝鮮が南北軍事当局者会談のための実務接触開催を提案するなど対話を呼び掛けていることについて、「北朝鮮は韓半島の軍事的緊張が高まっている責任を韓国側に転嫁している。北の核開発が民族の生存と韓半島の平和にとって最も大きな脅威になっていることは、わが国民と国際社会がよく知っている」と指摘した。

21日■朴大統領支持率30%、2週連続下落

 世論調査会社の韓国ギャラップは、朴槿惠大統領の支持率が前週より2㌽下がって30%になったと発表した。2週連続の下落で、不支持率は5㌽上昇の58%だった。民主化運動の象徴とされる歌「あなたのための行進曲」の光州民主化運動記念式(18日)での合唱をめぐり与野党が対立したことが影響したと指摘した。政党支持率は与党セヌリ党が前週より2㌽下落の29%で朴槿惠政権発足後、最低水準となった。最大野党「共に民主党」は26%で前週より2㌽上昇。野党「国民の党」は21%だった。

20日■スイスとロシアが金融制裁を実施

 北朝鮮による今年初めの4回目核実験と事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、国連安全保障理事会が3月初めに採択した制裁決議を実行に移す動きが国際社会で相次いでいる。ロシアの中央銀行は、自国の金融機関に制裁決議の履行に関する文書を送り、北朝鮮との金融取引を事実上、全面中断させた。また、金正恩・朝鮮労働党委員長をはじめとする北朝鮮幹部の秘密資金の預け先、ぜいたく品の取引拠点とみられてきたスイスも、北朝鮮の党や当局が所有・管理する資産の全面凍結に踏み切った。

19日■龍山米軍基地、大部分が平澤移転

 国防部の在韓米軍基地移転事業団は、「ソウル・龍山の在韓米軍司令部を含む大部分の部隊が17年までに平澤(京畿道)への移転を完了する予定」と発表した。平澤の米軍基地では米第8軍司令部庁舎の新築工事が完了。米軍基地の建設も約9割終えた。これに伴い、来年2月までに約300人の司令部要員が平澤に移り、その後、本隊が移転する。京畿道東豆川市の米軍第2師団も、7月から来年末にかけて平澤に移転する。平澤に移転する第2師団の米兵力は約1万人に達する。