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2016/08/26

<週間ダイジェスト>8月18日~8月24日

24日■韓日中外相会談、対北で連携確認

 尹炳世・外交部長官、日本の岸田文雄外相、中国の王毅外相は東京で3カ国外相会談を開き、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射したことは容認できない挑発だとの認識で一致。その上で、弾道ミサイル発射など北朝鮮の挑発に対し、3カ国で連携して国際社会の取り組みを主導する方針を確認した。韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は咸鏡南道・新浦付近の海上からSLBMを1発発射した。東海を500㌔飛行し、日本の防衛識別圏を80㌔ほど入った海上に落下。韓米両軍の合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)への反発とみられる。

23日■朴大統領の妹を詐欺容疑で捜査中

 朴槿惠大統領の妹である朴槿令・元育英財団理事長が詐欺容疑で検察の捜査を受けていることが分かった。検察などによると、大統領所属特別監察官室の李碩洙・特別監察官は先月、朴氏を詐欺容疑で検察に告発した。現在、ソウル中央地検の刑事8部が捜査を進めている。朴氏は自身の影響力をちらつかせて被害者から多額の資金を受け取り、返済していない疑いが持たれているようだ。

22日■韓米合同軍事演習開始、北は反発

 韓国と米国の両軍が、定例の合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)を開始した。北朝鮮軍は「核戦争の挑発行為」と見なし「核先制攻撃」を仕掛けると威嚇しており、韓半島では緊張感が高まっている。演習に参加する米兵力は、米本土と太平洋軍司令部所属の海外増援兵力の約2500人を合わせ計2万5000人程度となる。昨年は約3万人が参加した。韓国軍は例年並みの約5万人が参加する。

21日■政府、「北のテロ」注意呼びかけ

 政府は、北外交官の亡命や韓米合同軍事演習などをきっかけに、北が韓国国民に対するテロに踏み切る可能性が高いとして、注意を呼びかけた。統一部は、北の金正恩・労働党委員長が、ことし4月に中国にある「北レストラン」の従業員12人が集団で脱出して韓国入りした報復として、中国や東南アジアに住む韓国人を対象にテロや拉致などを計画していることを確認したと明らかにした。

20日■金武星氏、禹柄宇氏の辞任を要求

 与党セヌリ党の金武星・前代表が、職権乱用と横領容疑で検察に捜査依頼をされている禹柄宇・大統領民情首席秘書官の辞任を公然と要求した。金氏は記者団に対して「禹首席は、大統領の負担を減らす決断を下すべき時期になった。今まで禹首席については一言も言わなかったが、それだけ、禹首席が重要な役割を果たしてきたからだ。大統領が任命した特別監察官が検察に(禹首席の)捜査を依頼したが、司直機関に重要な影響を与える首席秘書官がそのポストに居座っていてはだめだ」と話した。

19日■亡命の北朝鮮公使、極秘に韓国へ

 家族と共に韓国に亡命した在英国北朝鮮大使館のテ・ヨンホ公使は、7月半ばに韓国政府に直接亡命の意思を示し、7月下旬に第三国を経由せず英国から韓国入りしていたことが分かった。テ公使が第三国を経由せず英国から直接韓国に入国したのは、英政府がテ公使の亡命に積極的に協力したためとみられる。外交消息筋は、英政府の協力があったことを示唆した。

18日■米陸軍参謀総長訪韓、サード点検

 ミリー米陸軍参謀総長が訪韓して在韓米軍のブルックス司令官(韓米連合司令官兼務)と面会し、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備計画を点検した。ミリー氏はその後、THAADが韓国に配備された場合、その運用を担当する在韓米軍第8軍管轄の第35防空砲旅団を訪問した。