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2017/01/13

<週間ダイジェスト>1月5日~1月11日

11日■安保室長と米次期補佐官、連携確認

 外交・安全保障政策を統括する金寛鎮・国家安保室長は、米ワシントンで開かれた韓国メディアの特派員との懇談会で、前日のマイケル・フリン次期米国家安全保障担当大統領補佐官との会談結果について説明した。金氏とフリン氏は会談で、北朝鮮の核開発について「断じて容認できない」との認識で一致した。また、フリン氏は韓米同盟強化への意志を強調したという。

10日■朴氏側の世越号事故当日報告不備

 朴槿惠大統領の代理人が、弾劾裁判の第3回弁論に合わせて憲法裁判所に提出した15㌻分の世越号沈没事故当日(14年4月16日)の動静に関する答弁書に、つじつまが合わない部分があるなど不備があった。内容も青瓦台(大統領府)が発表していたものと大差はなく、不十分との指摘が出ている。国会で可決された朴大統領の弾劾案は弾劾事由の一つとして、朴大統領が事故発生時に積極的な対応を取らず、生命権保護義務に違反したと明記している。

9日■駐韓大使が少女像問題で一時帰国

 日本政府が釜山の日本総領事館前に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像が設置されたことへの対抗措置として一時帰国させた長嶺安政・駐韓大使が、羽田空港に到着した。硬い表情のままで、両国の報道陣の質問には答えなかった。日本滞在期間は10日前後との見方が出ている。日本政府は6日、少女像設置への対抗措置として、駐韓日本大使と森本康敬・釜山総領事の一時帰国、通貨交換(スワップ)取り決め協議の中断、ハイレベル経済協議の延期、釜山総領事館職員による釜山市関連行事への参加見合わせを発表していた。

8日■非朴派の新党名、「正しい政党」に

 与党セヌリ党で朴槿惠大統領と距離を置く非主流派の「非朴派」だった議員でつくる新党は、国会で会議を開き、所属議員や党職員らの投票により党名が「正しい政党」に決まったと発表した。非朴派の議員29人は昨年12月27日、朴大統領の弾劾訴追案が国会で可決されたことによる党内対立で集団離党し、新党を結成した。先に離党した議員1人が加わり、所属議員は30人となっている。

7日■米大統領就任、黄教安代行が祝電

 米国のトランプ次期大統領の就任式に合わせて、韓国からは大統領権限代行を務める黄教安・国務総理の名義で祝電を送ることが決まった。祝電は単純に就任を祝うメッセージではなく、韓米同盟関係の強化や北の核問題への対応など、より実質的な内容が盛り込まれた書簡の形式になる予定。現地時間の20日に行われる就任式には、慣例に基づいて政府の特使などは派遣せず、駐米大使が韓国政府を代表して出席する。

6日■韓日米が北問題で外務次官協議

 韓国と日本、米国は米ワシントンで3カ国外務次官協議を開き、韓半島非核化の目標を達成するために北朝鮮を孤立させ圧力を強める取り組みを強化することで一致した。外交部の林聖男第1次官と米国のブリンケン国務副長官、日本の杉山晋輔外務事務次官はこの日採択した共同声明書で、国連安全保障理事会の北朝鮮に対する制裁決議の成果を強調。「今後も韓日米は、北朝鮮が意味ある非核化の道に進むようにさせる」と表明した。

5日■黄代行、ウズベク大統領と電話会談

 黄教安・大統領権限代行は、昨年12月に就任したウズベキスタンのミルジヨエフ大統領と電話会談し、両国の協力強化などについて意見交換した。昨年12月、朴槿惠大統領の弾劾訴追案が可決され、黄氏が大統領権限代行になってから外国首脳と電話会談を行うのは初めて。黄氏はミルジヨエフ氏の大統領就任を祝い、「両国の戦略的パートナー関係を一層発展させていくことを期待する」と述べた。