ここから本文です

2017/01/20

<週間ダイジェスト>1月12日~1月18日

18日■元大統領秘書室長らの逮捕状請求

 朴槿惠大統領に絡む疑惑と親友の崔順実被告の国政介入事件を捜査している特別検察官チームは、朴政権に批判的な芸術家や俳優ら文化・芸術界関係者をリストアップした「ブラックリスト」が作成されていたとの疑惑をめぐり、職権乱用権利行使妨害などの疑いで金淇春・元大統領室長と趙允旋・文化体育観光部長官の逮捕状を裁判所に請求した。

17日■与党セヌリ党が来月にも党名変更へ

 与党セヌリ党執行部は実務会議を開き、党名を変更する方針を固めた。12年2月にハンナラ党からセヌリ党に変更してから5年で変更されることになる。セヌリ党は27日からの旧正月連休前に一般国民を対象に党名募集を行い、来月初めに新たな党名を決定する計画だ。「保守本流」と「未来志向的な改革」、「責任ある政党」が伝わる名称を選びたい考えだ。セヌリ党では、朴槿惠大統領が絡む疑惑や弾劾審理を受け、朴大統領と距離を置く非主流派が先月集団離党し、新党を正式に結成したばかり。

16日■崔被告、利権介入疑惑「知らない」

 朴槿惠大統領の弾劾訴追を審理する憲法裁判所は、5回目の弁論を開いた。証人として出席した朴大統領の親友、崔順実被告は各種利権介入疑惑に関するコ・ヨンテ被告ら元側近の証言について、「知らない」「信ぴょう性がない」などの発言を繰り返し、具体的な答弁を避けた。崔被告が憲法裁の審理に出席するのは初めて。崔被告は国会訴追委員らから質問を受けた。崔氏が所有しているとされる会社「THE BLUE K」の取締役だったコ氏の証言について「完全なでっち上げだ」と主張した。

15日■野党「国民の党」新代表に朴智元氏

 第2野党「国民の党」は、ソウル近郊の国際展示場、KINTEX(京畿道高陽市)で全党大会を開き、新代表に朴智元氏(74)を選出した。今後、支持率低迷にあえぐ党をけん引し、大統領選の指揮を執ることになる。朴氏は選出後の演説で、「党を大統領選体制に速やかに転換させ、大統領選勝利にすべての焦点を合わせる」と述べた。

14日■12週連続で朴大統領退陣要求集会

 ソウル中心部光化門周辺で、朴槿惠大統領の退陣を求める集会が開かれた。週末の集会開催は12週連続。国政介入事件を捜査している特別検察官チームがサムスングループの事実上のトップ、李在鎔サムスン電子副会長を贈賄容疑などで取り調べたことを受け、参加者たちは朴大統領の退陣とともに、李氏の逮捕も求めた。一方、朴大統領を支持する保守団体もソウル市内で「弾劾反対」集会を行い、特別検察官チームの解体などを訴えた。

13日■駐韓米大使離任会見、韓米同盟強調

 リッパート駐韓米国大使は、大使館で離任の記者会見を行い、「韓米同盟はかつてなく強固になっている」として、オバマ政権での韓米同盟の成果を評価した。また、「両国の対北政策は完全に一致した」とした上で、「韓日米の3カ国協力も強化された」と強調した。対北朝鮮制裁については、「制裁の核心は北朝鮮を(対話の)テーブルに戻すこと」として、「オバマ政権は北朝鮮が対話に応じなかったことに失望した」と述べた。

12日■潘基文氏帰国、大統領選に意欲

 今年行われる大統領選への出馬に意欲を見せる潘基文・前国連事務総長が帰国した。2期10年務めた国連事務総長を昨年末に退任した潘氏は、帰国前に事実上の大統領選出馬意向を示しており、今後、次期大統領選候補としての活動を本格化させる見通しだ。帰国直後の記者会見で潘氏は「国連事務総長で得たさまざまな経験や見識に基づき、若者により明るい未来のための道を示す役割を果たす」と述べた。