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2017/05/26

<週間ダイジェスト>5月18日~5月24日

24日■軍事境界線越えた飛行体、北の風船

 江原道の最前線地域で23日に南北の軍事境界線(MDL)を南側に越えてきた飛行体は、北朝鮮が韓国向け宣伝物をまくために飛ばした風船だったことが、分析の結果確認された。韓国軍は機関銃で警告射撃をしていた。

23日■朴槿惠氏、初公判で罪状すべて否認

 サムスンなどの大企業グループから約束分や未遂も含め592億㌆(約59億円)の賄賂を受け取った収賄などの罪に問われている朴槿惠・前大統領の初公判が、ソウル中央地裁で始まった。裁判長が開廷を宣言した後、出廷した被告と起訴された人物が同一であるかどうかを確認する人定質問が行われた。淡々とした様子で前だけを見つめながら被告席に立っていた朴前大統領は、職業を尋ねられると、「無職です」と短く答えた。冒頭の罪状認否で、「弁護人の立場と同じです」と罪を全て否認した。

22日■李明博政権4大河川事業、監査指示

 青瓦台(大統領府)は、文在寅大統領が李明博政権下で推進された4大河川(漢江、洛東江、錦江、栄山江)整備事業の政策決定および実施の過程に対する政策監査を指示したと伝えた。監査で明白な違法行為や不正が明らかになった場合、青瓦台は相応の対処を取る方針で、監査が李政権への捜査につながる可能性も取り沙汰される。青瓦台は4大河川事業の政策決定と実施の過程が正常ではなかったとみて監査を行い、その結果を白書の形で発刊する。

21日■NSC常任委開催、北ミサイル協議

 青瓦台(大統領府)は北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受け、金寛鎮・国家安保室長(閣僚級)主宰の国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、対策を協議した。青瓦台の朴洙賢報道官によると、文在寅大統領は北朝鮮がミサイル発射した8分後に最初の報告を受け、直ちにNSC常任委開催を指示した。韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は午後4時59分ごろ中部の北倉付近から弾道ミサイル1発を発射した。飛距離は約500㌔という。

20日■来年から兵士の月給を引き上げへ

 文在寅大統領が公約に掲げていた兵士の月給引き上げが、来年から実現する見通しだ。国防部は兵士の月給を12年から段階的に引き上げ、現在は兵長が21万6000㌆(約2万1300円)、上等兵が19万5000㌆、一等兵が17万6400㌆、二等兵が16万3000㌆となっている。この引き上げ計画が今年終了したことから、軍は新たに来年以降の計画策定に取り組んでいる。軍関係者は「来年、兵士の月給を最低賃金の30%程度まで引き上げることを検討中」と述べた。

19日■大統領支持率87%、前政権上回る

 世論調査会社、韓国ギャラップが実施した調査によると、文在寅大統領の国政運営の見通しについて「うまくやるだろう」との回答が87%に上った。調査会社によると、これまでの大統領就任2週目の調査で国政運営の見通しについて肯定的な回答の割合は、李明博元大統領が79%、朴槿惠前大統領が71%だった。支持政党別にみると、与党「共に民主党」の支持層のうち98%が文大統領の国政運営の見通しについて「うまくやるだろう」と答えた。

18日■文大統領、光州事件記念式典出席

 文在寅大統領は、光州の国立5・18民主墓地で開催された光州民主化運動(光州事件)37周年の記念式典に出席した。演説で「新政権は民主化運動の真相究明に一層努力する」とし、「完全な真相究明は進歩(革新)と保守の問題ではなく、常識と正義の問題であり、国民全員で発展させるべき民主主義の価値を保存することだ」と強調した。その上で、「新政権は民主化運動とろうそくデモの精神を尊び、この地の民主主義を完全に復元させる」と表明した。