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2017/08/25

<週間ダイジェスト>8月17日~8月23日

23日■統一部「北は緊張高める行為やめよ」

 統一部は、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の素材を開発・生産する機関を視察したとの北朝鮮メディアの報道に対し、「北がこれ以上の緊張を高める行為をやめることを願う」と伝えた。朝鮮中央通信は、「金委員長が固体ロケット発動機(固体燃料エンジン)とロケット戦闘部(弾頭部)をどんどん生産しなければならないと指示した」と報じた。

22日■洪水被害のネパールに20万㌦支援

 政府が、豪雨による洪水や山崩れで大規模な被害が発生しているネパールに20万㌦(約2200万円)の支援を行う。外交部は、「今回の支援は15年4月に発生した大地震の被害の復旧と再建が十分になされてない状況で発生した自然災害に苦しんでいるネパール国民の生活の安定と被害地域の復旧に寄与するものと期待する」と説明した。ネパールでは11日から続く豪雨により、これまでに131人が死亡、32人が行方不明となっており、約9850棟の家屋に被害が出ている。

21日■韓米両軍が合同指揮所演習を開始

 韓米両軍による定例の合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)が始まった。今年は韓国軍から約5万人、米軍から1万7500人が参加する。米軍は昨年に比べ7500人少ない。演習は、有事の際に核・ミサイル基地をはじめとする北朝鮮の主要ターゲットを精密攻撃するとした韓米連合司令部の「作戦計画5015」と、韓米合同の抑止戦略を土台とする。

20日■文大統領、国民向け報告大会出席

 文在寅大統領は、就任100日を記念して青瓦台(大統領府)で「国民向け報告大会」を行い、「質の良い雇用創出が文政権の最も重要な国政目標だ。雇用創出に税金を使うことが税金を最も有効に使うこと」と述べた。大会には事実上の政権引き継ぎ委員会の役割を果たした「国政企画諮問委員会」に設置された「国民引き継ぎ委員会」の委員約280人が出席した。文大統領は「雇用創出に努力を続ける」と述べた。

19日■社長退陣要求しアナウンサーもスト

 MBC放送で、社長の退陣を求めて社員がストライキに参加する動きが急速に広がっている。MBCでは、会社側が12年のストライキへの参加の有無などに基づいて、社員を等級付けしたブラックリストを密かに作り、人事評価や部署への配属などの参考にしていた文書が見つかった。これに反発する社員らが、今月9日から番組制作を拒否するストライキに入り、番組制作拒否のプロデューサー、記者、カメラマンは280人を超えた。さらにアナウンサー27人も18日朝からストライキに加わった。

18日■文大統領、就任100日の支持率78%

 調査会社の韓国ギャラップが発表した文在寅大統領の支持率は78%となり、前週と変わらなかった。不支持率は前週より1㌽上昇した15%だった。歴代大統領の就任100日時点の支持率で、金泳三元大統領の83%(93年6月)に次ぐ2位となった。文大統領は17日に就任100日を迎えた。支持する理由としては「庶民のための努力・福祉拡大」、「意思疎通を図り国民の共感を得る努力をしている」(いずれも19%)、「最善を尽くしている」(7%)、「改革・積弊清算」(5%)などが挙がった。

17日■康外相、カナダ外相と電話協議

 康京和・外交部長官は、カナダのフリーランド外相と電話会談し、韓半島情勢や北朝鮮に拘束されている韓国人らの問題について意見を交わした。電話会談は20分間行われた。康氏は、北朝鮮に拘束されていた韓国系カナダ人牧師のイム・ヒョンス氏がこのほど2年半ぶりに解放されたことについて、フリーランド氏から経緯を聞き、無事の帰還をうれしく思うと伝えた。