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2017/12/15

<週間ダイジェスト>12月7日~12月13日

13日■自由韓国党、新院内代表に金聖泰氏

 自由韓国党は国会で議員総会を開き、新しい院内代表に、当選3回の金聖泰議員を選出した。金聖泰議員は院内代表を選ぶ投票で55票を獲得し、35票を獲得した朴槿惠前大統領に近い洪文鐘議員、17票を獲得した中立的な立場の韓善敎議員を抑えて、選出された。金議員は、中東建設現場の労働者出身で、韓国労働組合総連盟の事務総長を歴任した労働専門家である。

12日■平昌五輪、対テロ総合訓練を実施

 政府は、平昌冬季五輪の開・閉会式が行われる江原道・平昌のオリンピックプラザで対テロ総合訓練を実施した。訓練は五輪施設で発生する可能性のあるドローン(小型無人機)や車両、爆発物、化学兵器を使ったテロのほか、人質立てこもりなど複合的なテロに備えた対応策を総合的に点検するために実施された。

11日■収賄で元経済副総理の逮捕状請求

 ソウル中央地検は、朴槿惠前政権時代に国家情報院(国情院)が朴氏側に裏金を上納していた事件に絡み、国情院から特殊活動費1億㌆(約1040万円)を受け取ったとして、特定犯罪加重処罰法上の収賄容疑で元経済副総理兼企画財政部長官の崔炅煥・国会議員(最大野党・自由韓国党)の逮捕状を請求した。検察は崔氏に渡った特殊活動費について、国情院が予算で便宜を図ってもらおうと一種のロビー活動として渡したもので賄賂にあたると判断した。

10日■韓国が対北朝鮮の独自制裁強化

 政府は、北朝鮮に対する独自制裁の対象に同国の20団体・12個人を追加すると発表した。対象となるのは北朝鮮の大量破壊兵器開発に向けた資金調達や制裁対象品目の違法取引などに関与した団体と個人。同当局者は、「今回の措置を通じ、北の違法資金源を断ち、その団体・個人との取引の危険性を国際社会に呼びかける効果があるとみられる。ひいては国連安全保障理事会の対北制裁決議の履行を強化することに寄与できると期待される」と述べた。

9日■韓米両軍の合同軍事演習が終了

 韓国と米国の両空軍が4日から実施していた合同軍事演習「ビジラント・エース」が、予定通り終了した。演習には韓米空軍の航空機約230機が参加した。日本や米本土から参加した米軍の航空機は整備などを経て順次、それぞれの基地に戻る。同演習は韓米空軍が合同対応態勢の強化のため、毎年実施しているが、北朝鮮の核・ミサイル脅威がこれまでになく高まっている今年の演習は特別な意味を持つことになった。

8日■李明博元大統領側近の逮捕状請求

 ソウル中央地検は、李明博政権時代に軍のサイバー司令部による世論工作事件に関与していたとして、軍刑法上の政治活動関与禁止違反や軍事機密保護法違反などの容疑で金泰孝・元青瓦台(大統領府)対外戦略秘書官の逮捕状を請求した。金氏は李政権初期の08年に青瓦台入りした李元大統領の側近で、12年まで対外戦略秘書官や対外戦略企画官を務めるなど安全保障分野の実力者だった。金氏は当時国防部長官だった金寛鎮氏と共謀し、サイバー司令部が政府と与党を支持し、野党に反対する書き込みをするよう指示した疑いが持たれている。

7日■韓国とモンゴルの国防相が会談

 宋永武・国防部長官は、モンゴルのエンフボルド国防相とソウルで会談し、北朝鮮への対応を協議した。国防部によると、宋長官は会談で、国連をはじめ国際社会の対北朝鮮制裁にモンゴルが積極的に協力し、北朝鮮が核を放棄するよう説得してもらいたいと要請した。両氏は、防衛産業分野の協力拡大、モンゴルで行われる多国間共同訓練「カーン・クエスト」を通じた軍事協力、軍事教育訓練などについて意見を交換し、国防交流・協力を発展させていくことで一致した。