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2018/03/02

<週間ダイジェスト>2月22日~2月28日

28日■中国軍機の防空識別圏進入に抗議

 中国軍用機が27日に韓国防空識別圏(KADIZ)に入ったことに対し、外交部の第1次官が中国の邱国洪駐韓大使を呼び、遺憾の意を表明するとともに再発防止を求めた。中国のY9情報収集機とみられる軍用機1機は、済州島の南の岩礁、離於島付近から防空識別圏に入り、釜山と鬱陵島付近まで接近して飛行した。韓国軍は空軍戦闘機を緊急発進(スクランブル)させた。

27日■外相、国連で北朝鮮に非核化求める

 康京和・外交部長官は、スイスで開かれている国連のジュネーブ軍縮会議で演説し、「韓国政府は完全かつ検証可能で不可逆的な北の非核化という目標を変わりなく維持している」とし、「北の非核化なしには韓半島の永久的な平和は達成できない」と強調。また「この制裁は北を没落させようとするものではなく、非核化のために国際社会との協力を促す」と述べた。

26日■文大統領、セクハラ告発運動支持

 文在寅大統領は首席秘書官・補佐官会議で、セクハラを告発する「Me too(私も)」運動が韓国内で広がっていることに関連し、「被害者の暴露があった場合、刑事告訴の意思を確認し、親告罪の条項が削除された13年6月以降の事件については、被害者の告訴がなくても積極的に捜査してほしい」と指示した。また「強者である男性が弱者である女性を力や地位で踏みにじる行為はどのような形の暴力でも、加害者の身分や地位に関わらず厳罰に処さなければならない」と強調した。

25日■文大統領、北代表団に米朝対話促す

 文在寅大統領は、平昌冬季五輪の閉会式に出席するため韓国を訪れた北朝鮮の高官代表団と閉会式前に会談し、早期に米国と対話するよう促した。これに対し、代表団団長を務める金英哲・朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長は「対話する十分な用意がある」と答えた。青瓦台によると、文大統領と代表団8人による会談は平昌で午後5時から約1時間行われた。この席で文大統領は南北関係の改善と韓半島問題の本質的な解決のために米朝対話が早期に実施されるべきだと促した。

24日■米の対北追加制裁、韓国が評価

 韓国政府当局者は、米政府が23日に核・ミサイル開発を続ける北朝鮮による制裁逃れの密輸に関わった海運会社など56団体へ新たな制裁実施を発表したことについて、北朝鮮核問題の平和的、外交的解決に対する米国の意志を改めて示したと評価した。新たな制裁の意義については「今回の米国の措置は北と違法取引をしている第三国の個人や団体に警戒心を生じさせ、国際社会の安保理決議履行に対する意志を高めることが期待される」とした。

23日■文大統領、イバンカ氏と35分会談

 文在寅大統領は、平昌冬季五輪の閉会式に出席するため訪韓したトランプ米大統領の長女、イバンカ大統領補佐官との夕食会を前に会談を行った。会談は青瓦台で午後7時半から約35分間行われ、米国と北朝鮮の対話や南北首脳会談などを含む韓半島問題について意見交換した。青瓦台関係者によると、会談は米国側の要請により非公開で行われた。イバンカ補佐官はトランプ大統領からのメッセージを文大統領に伝えた。

22日■6カ国協議韓国代表と中国大使会談

 北朝鮮核問題を巡る6カ国協議の韓国首席代表を務める李度勲・外交部韓半島平和交渉本部長が中国の邱国洪駐韓大使と会談し、北朝鮮の平昌冬季五輪参加を機に醸成された南北対話のムードを持続させていくための協力策について話し合ったと、韓国政府当局者が伝えた。同当局者は「李本部長は北の高官代表団の訪韓以降、駐韓米・日・ロシア大使や大使代理と相次いで会って緊密に意見交換し、今後の対応方針に関する協議をしている」と述べた。