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2018/04/06

<週間ダイジェスト>3月29日~4月4日

4日■安哲秀氏、ソウル市長選出馬宣言

 保守系第2野党「正しい未来党」の幹部で昨年の大統領選に出馬した安哲秀・前国会議員(56)が、6月に実施されるソウル市長選への出馬を宣言した。安氏はソウル市議会本館で行った出馬宣言式で、「本物の時代、革新の時代を開くため、一つのことをはっきりとお約束したい。偽善と無能がはびこる世の中をソウル市から変えていく」と述べた。安氏の出馬宣言により、ソウル市長選は与党「共に民主党」、保守系最大野党「自由韓国党」の候補と安氏の三つどもえの争いになりそうだ。

3日■エクアドルに特別旅行注意報発令

 外交部は、治安の悪化した南米エクアドルの一部地域に対して特別旅行注意報を発令したと発表した。特別旅行注意報はこれまで黄色(旅行自粛)警報が発令されていたエクアドルの地域のうち、エスメラルダス州の一部地域について発令された。発令期間は1週間で、解除発表がない場合は自動で延長される。

2日■革新系野党2党が共同交渉団体結成

 野党「民主平和党」(14議席)と「正義党」(6議席)は、国会に共同交渉団体(20議席以上)「平和と正義の議員の会」の結成を届け出た。国会は与党「共に民主党」と野党「自由韓国党」「正しい未来党」の三つの交渉団体体制から4団体体制になる。保守系の自由韓国党と正しい未来党が革新系の共に民主党を圧迫する形勢だったが、革新系とされる民主平和党と正義党による共同交渉団体が加わり、国会の構図は革新系と保守系の2対2となった。

1日■趙容弼氏ら韓国芸術団が平壌公演

 歌手の趙容弼さんやガールズグループのレッドベルベットなど約120人の韓国芸術団が、平壌の東平壌大劇場で公演を行った。鑑賞した金正恩・朝鮮労働党委員長は公演後、出演者一人一人と握手を交わし、「わが人民たちが南側の大衆芸術に対する理解を深め、心から喜ぶ姿を見て胸がいっぱいとなり、感動を禁じ得なかった」と話したという。公演には金委員長の夫人の李雪主氏や妹の金与正・党第1副部長、金永南・最高人民会議常任委員長、李善権・祖国平和統一委員会委員長らが同行した。

31日■金正恩委員長とIOC会長が会談

 金正恩・朝鮮労働党委員長が訪朝中の国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と会談した。金委員長は「冷え込んだ北南(南北)関係が五輪を機に劇的に雪解けしたのはその機会を提供してくれた国際オリンピック委員会のおかげ」と話した。バッハ会長は「南北の合同入場や合同チーム出場などで、韓国と北朝鮮の平和と和解の意思を世界に示し、最大の感動を巻き起こした五輪になった」と応えた。

30日■文大統領に朝中会談の結果説明

 文在寅大統領は、青瓦台(大統領府)で中国の外交を統括する楊潔篪・共産党政治局員と会談した。楊氏は朝中首脳会談の結果を詳細に説明し、両氏は南北・朝米首脳会談で成果をあげるための方策などについて議論した。青瓦台関係者は「南北・朝米首脳会談の成功が鍵で、韓中がどのように雰囲気を醸成し、寄与するかについて議論した」と説明した。同関係者は非核化に向けた段階的な措置については、「その件に関する話が交わされたが、公開するのは不適切」と述べた。

29日■4月27日の南北首脳会談開催合意

 韓国と北朝鮮は高官級会談を開き、文在寅大統領と金正恩・朝鮮労働党委員長による首脳会談を4月27日に軍事境界線がある板門店の韓国側施設「平和の家」で開催することで合意し、その内容を盛り込んだ共同報道文を発表した。南北は3月初旬、文大統領の特使団が訪朝した際、4月末の首脳会談の開催で合意していた。南北首脳会談は2000年と07年に続き3回目となる。