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2018/06/01

<週間ダイジェスト>5月24日~5月30日

30日■韓国でASEAN海洋専門家会合

 アジア・太平洋の18カ国・地域が参加する第13回拡大ASEAN(東南アジア諸国連合)国防相会議の海洋安全保障専門家会合が、ソウル市内のホテルで開かれた。海洋安全保障専門家会合は、アジア・太平洋の安全保障について議論する拡大ASEAN国防相会議傘下の専門家会合の一つ。同会合には、日本、米国、中国、ロシア、シンガポールなどの海軍関係者や海洋専門家らが出席。海洋安全保障での多国間の協力のあり方などが議論された。

29日■韓日米の制服組トップが会談

 韓日米3カ国の制服組トップは、ハワイで会談し、域内の平和と安定に向けて協力を続けることで一致した。韓国軍合同参謀本部が発表した。会談では北東アジアの平和と安定を図り、あらゆる偶発的な事態に備えるため、軍事的な対応態勢の確立に向けた連携などについて議論した。

28日■文在寅政権の1年伝えるPR動画

 文化体育観光部の海外文化広報院が、文在寅政権の発足後1年の成果をアピールする動画を制作した。インターネット上で韓国語、日本語、英語、中国語、スペイン語、ロシア語、フランス語で公開した。1分55秒の動画は、韓国のニュースや歴史、文化などの情報を多言語で発信する政府のウェブサイト「コリアネット」の名誉記者として活動する14カ国出身、19人の外国人のインタビューからなる。

27日■文大統領、終戦宣言推進に期待

 文在寅大統領は、板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で開いた首脳会談の結果を発表し、「朝米首脳会談が成功する場合、南北米首脳会談を通じ(韓国戦争の)終戦宣言が推進されることを期待している」と述べた。文大統領は南北米のホットライン(直通電話)開設の必要性について、「南北のホットラインが開設されており、朝米間でもそういうものが構築される必要があると思う」との考えを示した。

26日■南北首脳が板門店で再び会談

 文在寅大統領は、軍事境界線がある板門店で北朝鮮の金正恩国務委員長(朝鮮労働党委員長)と首脳会談を行った。青瓦台(大統領府)の尹永燦・国民疎通首席秘書官が発表した。会談は、板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で行われた。両首脳の会談は4月27日以来、2度目となる。尹氏は「両首脳は(先月の会談で合意した)『板門店宣言』の履行や朝米首脳会談の開催成功のため、虚心坦懐に意見交換した」と伝えた。会談には韓国から徐薫・国家情報院長、北朝鮮から金英哲・統一戦線部長だけが同席し、極秘で開かれた。

25日■トランプ氏、朝米会談中止表明

 トランプ米大統領は、6月12日にシンガポールで予定していた朝米首脳会談の開催中止決定をあらためてツイッターで伝えた。トランプ氏はこれに先立ちホワイトハウスで開かれた消費者保護と規制緩和、経済成長に関する法案の署名式で同じ内容の発言をした。トランプ氏はこの席で、北朝鮮の金正恩・国務委員長(朝鮮労働党委員長)が「建設的な対話と行動に加わることを選択するなら待っている」などと述べ、朝米首脳会談を行う余地を残した。

24日■北朝鮮が豊渓里の核実験場廃棄

 北朝鮮が豊渓里にある核実験場の廃棄を約5時間にわたり、坑道などを爆破する手順で行った。北朝鮮は韓国や米国、中国、ロシア、英国の5カ国の記者団が見守るなか、2番坑道と観測所の爆破で廃棄を開始した。2番坑道は2回目から6回目の核実験が実施された場所で、核実験場の中心施設。その後、4番坑道、生活施設など5カ所、3番坑道や観測所を爆破した。1番坑道は1回目の核実験が行われた場所で、放射能汚染のためすでに閉鎖されており、爆破はしなかったとみられる。