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2018/12/07

<週間ダイジェスト>11月29日~12月5日

5日■3・3億平方㍍超を保護区域から解除

 与党「共に民主党」と政府は国会で協議会を開き、軍事作戦上で問題のない21地域の計3億3699万平方㍍を「軍事施設保護区域」から解除することで一致した。軍事施設保護区域から解除される地域の63%は江原道、33%は京畿道で、主に軍事施設が密集した北朝鮮と近い地域だ。共に民主党の金太年・政策委員会議長は「解除地域では軍との協議なしに建築や開発が可能で、住民が財産権を行使できる」と説明した。

4日■国連の移住者保護枠組み参加検討

 外交部の魯圭悳・報道官は定例会見で、来週採択予定の国連の枠組み「安全で秩序ある正規移住のためのグローバル・コンパクト」への参加を検討していると明らかにした。魯報道官はこれについて、国際移住に関する協力の枠組みで、法的拘束力は持たないと紹介した。

3日■文大統領支持率、最低更新48・4%

 世論調査会社、リアルメーターが発表した文在寅大統領の支持率は、前週より3・6㌽低い48・4%となった。9週連続で下落し、就任後最低を更新した。不支持率は4・1㌽上昇の46・6%。60代以上と50代、自営業者と主婦、無職者、保守層と中道層などで、不支持率が支持率を上回った。中でも60代以上(支持率36・7%、不支持率57・9%)や自営業者(同37・8%、59・8%)などでは不支持率と支持率に20㌽以上の開きがあった。

2日■民間団体対北支援、制裁例外認定

 北朝鮮で多剤耐性結核の治療などの事業を行っている民間団体「ユージンベル財団」が国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会に申請していた対北朝鮮支援の例外認定が認められたことが分かった。同財団が明らかにした。同財団が配布した資料によると、韓国の建設会社が生産した結核患者のためのプレハブ病棟のすべての部品について、北朝鮮に搬入することが承認されたという。また、韓国政府に対し、来年の春に北朝鮮を訪問する日程に支障が生じないよう、該当物品の搬出承認を迅速に処理するよう要請した。

1日■良心的兵役拒否者58人に仮釈放

 京畿道議政府市の議政府刑務所で、1年6カ月間の収監生活を経て「良心的兵役拒否者」の金ヒョンギュさん(25)が仮釈放となった。金さんを含む京畿道水原、大邱など全国17の刑務所や拘置所に収監された良心的兵役拒否者58人が、同時に仮釈放となった。大法院(最高裁)は先月1日、「良心的兵役拒否を兵役忌避の正当な理由と見ず処罰することは、憲法上の良心の自由に対する過度な制限」と初めて判断した。この仮釈放で良心的兵役拒否関連の収監者は13人に減った。

30日■南北鉄道連結へ共同調査実施

 韓国と北朝鮮の鉄道連結に向け北朝鮮区間の共同調査を行う韓国代表団を乗せた列車が、北朝鮮へ向かった。南北共同調査は17日まで、韓半島西側の京義線、同東側の東海線の順で実施される。列車は朝早くにソウル駅を出発し、ソウル北方の京義線・都羅山駅(京畿道坡州市)に到着した。韓国政府はここで調査団を送り出す行事を開いた。趙明均・統一部長官は、「一つにつながる鉄道を通じて南北は共に繁栄し、韓半島の平和も強固になるだろう」と述べた。

29日■康外相が国連事務総長と会談

 外交部は、康京和・同部長官が米ニューヨークで国連のグテレス事務総長と会談し、韓半島情勢や国際的な懸案について意見を交わしたと明らかにした。康長官は韓国政府の韓半島政策に対するグテレス氏の一貫した支持に感謝の意を示した上で、韓半島の完全な非核化と恒久的な平和定着に向けた国連の継続的な支持を求めた。これに対し、グテレス氏は韓国政府の韓半島政策に対する支持を改めて伝えた。