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2019/01/18

<週間ダイジェスト>1月10日~1月16日

16日■康外相、懸案「賢明な解決策模索」

 康京和・外交部長官は、同部庁舎で開かれた国内メディア向けの年頭会見で、韓日間の懸案について「賢明な解決策を模索していく」とし、「外相会談などさまざまな外交的コミュニケーションの機会を通じて両国関係を未来志向的に進展させていきたい」との考えを示した。2回目の朝米首脳会談と北朝鮮の金正恩国務委員長(朝鮮労働党委員長)のソウル訪問については、実現すれば非核化と南北関係、恒久的な平和定着において大きな前進になると強調した。

15日■映像での離散家族再会、時間必要

 韓国戦争などで生き別れになった南北離散家族の映像を通じた再会実施を巡り、再会に必要な機材に対する米制裁の適用免除などの問題が絡み、南北間の協議に進展がみられない。統一部当局者は、映像による離散家族再会に関連し「対北制裁適用免除の手続きに関する部分がもう少し確実になれば、それに基づき(再会)事業も弾みがつくだろう。多くの時間がかかる事業や項目もある」と述べた。

14日■韓国海軍艦艇が中国に寄港

 海軍の駆逐艦「忠武公李舜臣」(4400㌧)と軍需支援艦「大清」(4200㌧)からなる巡航訓練戦団が、遠洋航海訓練最後の寄港地となる中国・上海に入港した。米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の在韓米軍配備を巡って中国とあつれきが生じてから、韓国海軍の艦艇が中国に入港するのは今回が初めて。

13日■ステルス機2機、韓国初配備へ

 空軍が米防衛大手ロッキード・マーティンから昨年末に米現地で引き渡された最新鋭ステルス戦闘機「F35A」6機のうち2機が3月末に韓国に到着する。4~5月に実戦配備される予定。韓国がステルス戦闘機を保有するのは初めて。韓国政府は14年3月に同機40機を7兆4000億㌆(現在のレートで約7200億円)で購入することを決定した。年内に10機程度が戦力化され、21年までに40機全てが実戦配備予定。

12日■黄教安氏、自由韓国党代表立候補へ

 黄教安・前国務総理が保守系最大野党「自由韓国党」の党代表に立候補する考えを示した。黄氏は、自由韓国党の金秉準・非常対策委員長と会談し、自由韓国党への入党とともに党代表選挙に立候補する考えを示した。黄氏は、朴槿惠前大統領の罷免にともなって大統領権限代行を務め、17年5月に現政権の発足と同時に退任した。退任後も政治的な発言を続け、とくに朴槿惠前大統領に好意的な人たちなどから強い支持を受け、「保守層の次期大統領候補」として高い支持率を得ている。

11日■文大統領の支持率微増で48%

 世論調査会社の韓国ギャラップが発表した文在寅大統領の支持率は48%で、昨年12月第3週の前回調査に比べ3㌽上昇した。不支持率は同2㌽下がり44%だった。前回は就任後初めて不支持率が支持率を超えたが、今回は支持率が上昇して再び不支持率を上回った。支持率は30代(59%)、40代(58%)、20代(51%)の順に高く、50代(40%)と60歳以上(35%)は不支持率のほうが高い。支持する理由は「北との関係改善」(27%)が最多。不支持の理由は「経済問題解決が不十分」(46%)など。

10日■韓国軍が国防計画用語を変更

 北朝鮮の核・ミサイルなど大量破壊兵器(WMD)の脅威に対抗し韓国軍が構築を進める防衛・反撃システム「3軸体系」などの用語が正式に廃棄され、呼称が変わった。軍当局によると、3軸体系は対象範囲と能力を広げた「核・WMD対応体系」に、キルチェーンは「戦略標的攻撃」に、KMPRは「圧倒的対応」に用語が変更。KAMDは「韓国型ミサイル防衛」に変わる。