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2019/02/01

<週間ダイジェスト>1月24日~1月30日

30日■世論操作の与党元党員に実刑判決

 ソウル中央地裁は、インターネット上で世論操作をした罪などに問われた与党「共に民主党」元党員の金ドンウォン被告に対し、世論操作と贈賄などの罪で懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡した。政治資金法違反の罪については懲役6カ月、執行猶予1年とした。金被告らは17年の大統領選で共に民主党候補を当選させる目的などで、プログラムを用いて世論操作を行ったとして起訴された。

29日■次期大統領選候補、黄元総理1位

 世論調査会社リアルメーターが発表した次期大統領選挙(22年)への出馬が予想される政治家の支持率調査によると、朴槿惠前政権で国務総理を務めた最大野党「自由韓国党」の黄教安氏が前月より3・6㌽上昇した17・1%となり、初めてトップとなった。李洛淵・国務総理が1・4㌽上がった15・3%で2位。同社の調査で黄氏が李氏を上回ったのは初めて。

28日■遺骨発掘事業、国連が制裁例外に

 国連安全保障理事会が、韓国戦争戦死者の遺骨を発掘する韓国と北朝鮮の共同事業を北朝鮮制裁の例外と認めたことが、外交筋の話で分かった。南北間で詳細事項の調整が終われば、遺骨発掘に必要な地雷除去装備などが北朝鮮に搬入される見通しだ。共同の遺骨発掘事業は昨年9月の南北首脳会談の際に署名された軍事分野合意書に基づくもので、双方は今年4月から10月末まで、韓国戦争の激戦地だった非武装地帯(DMZ)の「矢じり高地」(江原道・鉄原)で同事業を実施する計画だ。

27日■中央選管委員任命強行に野党反発

 文在寅大統領が中央選挙管理委員会委員への曺海珠氏の任命を強行したことに、保守系野党が猛反発している。自由韓国党などは、曺氏が17年の大統領選で当時の文候補陣営で公明選挙特別補佐官を務めた経歴などを問題視した。これを巡る与野党の対立で、曺氏は国会での人事聴聞会を経ないまま中央選管委員に任命された。自由韓国党と正しい未来党は、曺氏の中央選管委員任命は大統領が国会を無視した振る舞いであるとして、厳しく対応する構えだ。

26日■北京で朝中国交正常化70周年公演

 玄松月・三池淵管弦楽団団長率いる同芸術団は、中国・北京にある国家大劇院で、北朝鮮と中国の国交正常化70周年の記念公演を行った。同公演では、主に両国間の友好関係や、社会主義の優越性を訴える歌詞の歌など、両国間の親密な関係を強調する内容が盛り込まれている。公演の案内冊子には、北朝鮮の金正恩国務委員長と中国の習近平国家主席が握手を交わす写真や、北韓と中国の友好関係をアピールする歌の歌詞が掲載されている。

25日■文大統領、二大労組に対話参加要請

 文在寅大統領は、韓国労働組合の二大全国組織、韓国労働組合総連盟(韓国労総)と全国民主労働組合総連盟(民主労総)の両委員長と会談し、大統領直属の諮問機関、経済社会労働委員会の議論に積極的に参加してほしいと要請した。文大統領は「最低賃金、労働時間、労働の安全などの分野で労働権が改善されるべきというのが社会的認識だが、だからといって、政府がこれを一方的に推進することはできない」と話した。

24日■史上初の最高裁長官経験者逮捕

 検察は、戦時中に強制徴用された被害者が日本企業を相手取って起こした損害賠償訴訟に介入したなどとして、職権乱用権利行使妨害などの容疑で梁承泰・前大法院長(最高裁長官)を逮捕した。ソウル中央地裁が、検察が請求した逮捕状の発付を認めた。最高裁長官経験者が逮捕されるのは初めて。地裁は「現在までの捜査進行過程や容疑者の地位、重要関連者との関係などを踏まえれば、証拠隠滅の懸念がある」と発付理由を説明した。