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2019/05/17

<週間ダイジェスト>5月9日~5月15日

15日■選挙違法介入で元警察トップ逮捕

 検察は、前政権時代に国会議員選挙に違法に介入した容疑で、姜信明・元警察庁長を逮捕した。逮捕状を発付したソウル中央地裁は、「罪を犯したと疑われるだけの相当の理由がある。証拠隠滅の恐れもある」と逮捕理由を説明した。昨年10月には李明博政権時代の警察による世論工作を指揮した容疑で、元警察庁長の趙顕五容疑者が逮捕されており、今回再び元警察トップが逮捕された。

14日■李相得被告、収賄事件で実刑確定

 大法院(最高裁)は、鉄鋼最大手ポスコに便宜を図る見返りに賄賂を得たとして起訴された元国会議員の李相得被告(83)に対し、懲役1年3カ月を言い渡した二審判決を確定させたと明らかにした。高齢などを理由に在宅で裁判を受けていたが、検察の刑執行により刑務所に収監される。同被告は李明博・元大統領の実兄で、国会議員を6期務めた。09年から10年にかけ、自身の選挙区の地域事務所長や選挙運動に関わった知人らが経営する会社にポスコから多額の業務を発注させたとして、特定犯罪加重処罰法上の収賄罪に問われていた。

13日■国会フォーラム議員、日米訪問へ

 国会の議員フォーラムのメンバーが今月中に日本と米国を訪問し、議員外交を展開する。国会韓半島平和繁栄フォーラムの所属議員は19日から4日間の日程で日本を訪問し、両国関係の改善、北朝鮮核問題に関する韓日の連携策を模索する。一方、国会韓米議会外交フォーラムの所属議員は19日から6日間の日程でワシントンとニューヨークを訪問し、韓半島非核化プロセスに対する持続的な支持を取り付ける計画だ。

12日■北朝鮮、食糧不足への懸念高まる

 今年に入ってから北朝鮮地域に降る雨の量が極めて少ない状態が続いており、食糧不足への懸念が高まっている。朝鮮中央テレビは、今年1月から5月までの全国の平均降水量について、これまででもっとも少ない数値になるとして、住民に干ばつの対策に積極的に取り組むよう呼びかけた。国連の食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)が、最近まとめた報告書によると、18年の北朝鮮の食糧生産量は08年以来最も少ない490万㌧と指摘している。

11日■救出された韓国人ら、仏に到着

 西アフリカのブルキナファソで武装勢力に拉致され、フランス軍に救出された韓国人女性1人とフランス人2人が専用機でパリの空軍基地に到着し、マクロン大統領らが出迎えた。フランス軍の特殊部隊は武装勢力と交戦の末、人質になっていた韓国人女性とフランス人2人、米国人1人の計4人を救出した。救出作戦でフランス軍兵士2人が死亡した。駐フランス韓国大使は空軍基地でマクロン大統領に文在寅大統領の感謝や哀悼のメッセージを伝えた。

10日■金統一相と米特別代表が会談

 金錬鉄・統一部長官は、ソウルで米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表と会談し、北朝鮮への食糧支援などについて協議した。韓国側は人道的な立場から北朝鮮への食糧支援は必要であり、国民の支持を取り付けて推進する方針であるため、金長官は韓国政府のこのような立場を積極的に説明したとみられる。また米国側も対話再開を後押しする一つのカードとして、食糧支援を肯定的に検討するとの見方もある。

9日■北朝鮮、短距離ミサイル2発発射

 韓国軍の合同参謀本部は北朝鮮が午後4時29分と同49分ごろ、平安北道・亀城で短距離ミサイルと推定される飛翔体を1発ずつ、東の方向へ発射したと発表した。推定飛行距離はそれぞれ約420㌔と約270㌔とし、「韓米情報当局が精密に分析中」と説明。「北の追加発射に備え、監視や警戒を強化し、韓米間で緊密に連携しながら万全の対応態勢を維持している」とした。