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2019/06/14

<週間ダイジェスト>6月6日~6月12日

12日■金与正氏、板門店で弔意伝達

 北朝鮮の金正恩・国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正・党宣伝扇動部第1副部長は、南北軍事境界線にある板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で10日に死去した李姫鎬夫人に対する弔意を韓国側に伝達した。青瓦台(大統領府)の尹道漢・国民疎通首席秘書官によると、与正氏は弔意を伝えた後「金委員長は故人に対して格別の感情を持っており、私が直接弔意を伝えるのが望ましいと話した」と説明したという。

11日■国際機関に人道支援800万㌦送金

 政府は、北朝鮮に対する人道支援事業を行う国際機関に800万㌦(約8億7000万円)を送金した。政府は5日、南北交流協力推進協議会で、国連世界食糧計画(WFP)と国連児童基金(ユニセフ)の対北朝鮮人道支援事業に南北交流協力基金から総額800万㌦を無償支援することを議決した。WFPによる北朝鮮の乳幼児や妊産婦への栄養支援事業に450万㌦、ユニセフによる北朝鮮での母子保健事業に350万㌦を拠出する。

10日■故金大中・元大統領の李夫人死去

 故金大中・元大統領夫人の李姫鎬氏が、老衰のため入院先の病院で亡くなった。96歳だった。1922年生まれの李氏はソウル大学校師範大学を卒業後、米国に渡り、ランバース大学を経てスカーレット大学を卒業した。帰国後は、大韓YWCA連合会の総務などを務め、女性運動家として活動した。62年に金大中元大統領と結婚、政治的同志として激動の時代を共に歩んだ。金元大統領在任中は女性公職者の増加に努め、女性の政界進出の門戸を広げた。

9日■統一相、朝米首脳会談再開へ努力

 金錬鉄・統一部長官はテレビ番組に出演し、「早期に朝米首脳会談を再開させるため最善の努力をしなければならない時期」との認識を示した。また、文在寅大統領と北朝鮮の金正恩・国務委員長(朝鮮労働党委員長)による4回目の首脳会談について、「今の状況では楽観も悲観もできない局面」と述べた。今月末のトランプ米大統領の訪韓前に南北首脳会談を開くことが最適なタイミングではないかとの質問に対しては「一番良いと思う」としながらも、「状況は簡単ではない」と説明した。

8日■外交部、駐ベトナム大使を解任
 
 外交部は、「不正請託禁止法」違反や職員へのパワハラ疑惑が持たれていた金道鉉ベトナム駐在韓国大使を解任したことがわかった。外交部は今年3月に、ベトナムの韓国大使館に対する監査で、金大使の不正が発覚したため、帰任措置を取り、人事革新処に懲戒処分を求めていた。人事革新処は先月24日、中央懲戒委員会を開き、金大使の解任を決め、今月5日、本人に通知した。

7日■鉄道国際機構、23年に韓国で会議

 国土交通部は、ウズベキスタンの首都タシケントで開かれた第47回鉄道国際協力機構(OSJD)閣僚級会議で、2023年開催の第51回会議の韓国招致に成功したと発表した。OSJDは1956年6月、欧州とアジア間の国際鉄道運行のために創設された国際機関で、シベリア鉄道などユーラシア横断鉄道の運営に関する国際鉄道運送協定を管掌し、国際運送標準原則の策定に携わっている。

6日■文大統領「愛国に保守・革新なし」

 国を守るため犠牲になった人々を追悼する「顕忠日」を迎え、国立墓地の国立ソウル顕忠院で追悼式が営まれた。文在寅大統領は演説で、既得権や私益を考えるのではなく、国家共同体の運命を自身の運命と考える気持ちが愛国であり、愛国の前に保守と進歩(革新)の区別はないとしながら、「既得権にしがみつくなら保守も進歩も本物ではない」と述べた。また、「私は保守だろうが進歩だろうが、あらゆる愛国を尊敬する」と言葉に力を込めた。