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2019/06/21

<週間ダイジェスト>6月13日~6月19日

19日■国防相「北漁船韓国入り警戒不備」

 鄭景斗・国防部長官は、江原道・三陟港で北朝鮮の漁船が見つかった事件に関して「警戒作戦の失態をつぶさに振り返り、この過程で責任を負うべき人物がいれば厳重に責任を負わなければならない」と述べた。鄭国防相は、国防部で開かれた全軍主要指揮官会議に出席し、昨年9月に南北が締結した軍事合意は警戒作戦態勢とは無関係だとして、このような時ほど、さらに警戒態勢に万全を期すよう追加指示してきたと指摘した。

18日■南北首脳会談推進、75%が賛成

 国民の約75%が、朝米関係と南北関係の改善に向け突破口を開くには南北首脳間の対話が必要と考えていることが分かった。大統領直属機関の民主平和統一諮問会議が、意識調査の結果を公表した。南北首脳会談開催の推進に賛成するかとの回答は、「とても賛成」と「どちらかと言えば賛成」を合わせて75・7%を占めた。反対する意見は21・2%だった。

17日■検事総長にソウル中央地検長指名

 文在寅大統領は、来月24日に任期が終わる文武一・検事総長の後任に尹錫悦ソウル中央地検長を指名した。尹氏は、17年5月の文在寅大統領の就任直後、検事長昇進と同時に検察の要職の一つであるソウル中央地検長に起用された。それから2年で、再び異例の人事で検察トップに抜てきされた。国会の人事聴聞会を経て検事総長に任命されれば、尹氏は検事総長の任期制度が導入された1988年以来、高検トップを経験せずに総長に就く初の事例となる。

16日■文大統領、北欧3カ国歴訪終え帰国

 フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧3カ国の国賓訪問を終えた文在寅大統領が帰国した。文大統領は歴訪中、北朝鮮に対話の場へ復帰するよう呼びかける一方、韓半島平和プロセスに対する国際社会の支持を取り付けた。ノルウェーで12日に開かれたオスロフォーラムの演説では「国民のための平和」の重要性を強調する「オスロ構想」を発表。14日のスウェーデン議会での演説では「平和は核ではなく対話で実現できる」との「ストックホルム提案」を発表した。

15日■韓国の南北連絡事務所新所長訪朝

 韓国と北朝鮮の連絡チャンネルの一つ、北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所の新たな韓国側所長、徐虎・統一部次官は、南北首脳会談で合意した共同宣言の履行のため、連絡事務所が活発に機能することを願うとの意向を北朝鮮側に伝えた。徐次官は、連絡事務所の所長として初めて訪朝。京畿道・坡州の都羅山南北出入事務所を通って韓国に戻った後、記者団に対し「南北の所長が懸案問題を議論するため、頻繁に会うのがよいと意思表示した」と述べた。

14日■李姫鎬さんの追悼式しめやかに

 故金大中・元大統領の妻で、10日に死去した李姫鎬さんの追悼式が、国立墓地の国立ソウル顕忠院でしめやかに営まれた。追悼式は政府主管で行われ、李洛淵・国務総理、文喜相・国会議長、金命洙・大法院長(最高裁長官)など2000人余りが参列した。李総理は弔辞で「李さんが夢見た国民の幸福と平和、統一に向けて休むことなく前進していく」と表明した。

13日■半年滞在外国人、健康保険義務化

 韓国健康保険公団は、7月16日から国内に半年以上滞在する外国人(在外国民を含む)に健康保険の加入を義務付ける制度を施行すると発表した。これにより、6カ月以上国内に滞在する全ての外国人は必ず健康保険に加入し、毎月最低11万3050㌆(約1万400円)の保険料を納付することになる。韓国の大学に留学したり、結婚移民として入国したりした外国人は、基本的に韓国入国後すぐに健康保険に加入しなければならない。