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2002/11/29

<韓国経済>SK、中国で事業拡大

 SKグループは、中国での事業拡張のため、来年度に最低でも1億ドルを投資し、「中国の中のSK」を磐石なものにすると発表。昨年新設したSKチャイナに5000万ドル、SKグループの系列社に5000万ドルを集中投資し、情報通信、バイオ、化学・エネルギーの3分野を育成していく計画だ。

 SKチャイナ設立1周年を迎えて記者会見した謝澄社長(42)は、「各分野でめざましい業績をあげた」と誇らしげに語った。SKチャイナは、アスファルト事業で中国国内シェア1位(35%)を達成、潤滑油事業でも95年に中国に進出して以来、毎年50―100%の伸びを記録し、中国市場で5大ブランドに成長した。

 謝社長は、「2004年に全事業部門で黒字を達成する計画で、このためには来年が最も重要な年となる」と語った。

 同社長が明らかにした事業計画によると、今年上期だけで50万トンを出荷したアスファルト事業をさらに拡大するため、来年新たに生産法人を設立、また広東省肇慶市に特殊ポリマー工場と販売法人を設立する。これによって中国市場で50%のシェアを確保する考えだ。

 さらに中国のカード市場に進出するため、中国のカード会社の買収を進めていることを明らかにした。これによって中国での金融サービス事業に本格的に乗り出す。

 このほか、中国政府が雇用創出を図るため、産業発展に直接寄与する製造業の誘致に力を注いでいることから、来年は製造業への投資を増やし、サムスンやLGに比べて脆弱な製造業の基盤強化を図る方針だ。

 一方、SKテレコムチャイナが、年内にもチャイナユニコムとの合弁会社を立ち上げ、CDMA20001-x無線インターネットサービスを開始する。