ここから本文です

2002/05/31

<韓国経済>ハリウッドに追いつけ

  • keizai_020531.jpg

    男同士の友情を描いた「チング」は観客820万人を動員し、興行成績を塗り変えた

 韓国の映画産業が急成長している。99年に公開された「シュリ」(姜帝圭監督)を筆頭に相次いで観客動員記録を塗り替えるヒットを飛ばし、海外への輸出も急速に増えている。こうしたなか、このほど閉幕したカンヌ国際映画祭で林権澤監督が監督賞(作品「酔画仙」)を受賞し、国際的にも韓国映画の評価が高まっている。

 昨年公開された52編の韓国映画を観賞した人は4000万人を超すと推計される。韓国映画の観客動員率は2000年の32%から急上昇し50%に近づくなど、シェアも大幅に伸びている。「チング」(日本語タイトル「友へ チング」)は820万人、「組暴マヌラ」530万人、「猟奇的な彼女」480万人、「新羅の月夜」440万人などが大ヒットした結果だ。

 この傾向は今年も続き、韓国映画の観客動員は衰える気配がない。「公共の敵」は330万人、「家へ…」は380万人を突破した。それとともに、映画製作会社も急速に増え、昨年末現在で918社に達した。99年の367社から、この3年で3倍近く増えたことになる。

 国内の映画市場の急激な成長は韓国映画の輸出にも反映している。98年に398万ドルだった韓国映画の輸出は、99年に573万ドル、2000年には735万ドル、2001年は1125万ドルに大幅に増えた。今年も「家へ…」が米パラマウント社に23万ドルで版権が売られ、香港では今年2月に公開された「猟奇的な彼女」が興行成績1位を記録し1600万香港ドルを稼いだ。

 このような国際的な韓国映画ブームは、カンヌ映画祭で韓国映画の契約が相次いで結ばれたことでも明らかだ。シネマサービスは、カンヌのフィルムマーケットで監督賞に輝いた「酔画仙」のフランス配給権を13万ドルで契約、タイ、シンガポールとも「火山高」「黒水仙」の輸出契約を50万ドルで結んだ。

 最近では国際映画祭での受賞も珍しくない。今年に入って「ラクダ(達)」がスイスのフリブーク映画祭でグランプリとシナリオ賞を獲得、「ソルム」はポルトガルのファンタス・ポルトー映画祭で審査員特別賞、監督賞、助演女優賞を受賞した。そして今回、林権澤監督の「酔画仙」がカンヌで監督賞を受賞したことで、韓国映画のレベルの高さが国際的に認知されたことになる。カンヌでの受賞作品は、世界的に注目を集めることから、今後各国で「酔画仙」が上映される見込みで、韓国映画の人気がさらに高まると期待される。