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2004/07/16

<韓国経済>内需攻略へ新モデル投入

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    自動車工業協会によると、今年の自動車の内需販売は昨年より9%ダウンし、120万台にとどまり、91年以来最低水準になる見通しだ

 新車攻勢で内需の低迷を打開できるか?長期化している景気沈滞で苦戦を強いられている自動車メーカーは、起死回生をねらって下期に一斉に新モデルを投入する。これによって冷え切った消費者の購買心理を刺激し、内需市場の攻略を図る方針だ。

 業界によると、現代自動車は来月20日に「EFソナタ」の後継モデル「NF」(プロジェクト名)の新車発表会を行う。「ソナタ」の6世代モデルである「NF」は、現代自動車が独自開発したセタエンジン(2000CC、2400CC)を初めて搭載した野心作で、出力と燃費が大きく向上したのが特徴だ。

 現代自は内需の主力モデルを現在の2000CCから2400CCにワンランクアップさせるなど、「NF」をプレミアム中型に格上げする。車体の全長が「EFソナタ」に比べて50㍉以上長く、流線形の柔らかなスタイルを強調している。

 さらに現代自は、来年4月に「グレンジャー」の後継モデルを投入する計画だ。これによって韓国市場でシェアを拡大している輸入車に対抗する。

 起亜自動車も来月中旬、コンパックス・スポーツレジャーカー「スポティージ」を登場させる。2000CCクラスのディーゼルエンジンを搭載し、騒音と振動をガソリン車並みに向上させた。外観は現代車「ツーソン」より雄壮で、力強いイメージを表現。また、年末には「リオ」の後継モデル「JB」(プロジェクト名)も発売する。「JB」は外観、スタイル、性能の面で「リオ」とは全く異なるモデルとなる。

 GM大宇は、年末をめどに軽自動車「マティス」の後継モデル「M200」(プロジェクト名)を発売する。「マティス」よりも燃費を大幅に向上させた800CCエンジンを搭載する予定で、安全性も改善された。女性ユーザーを対象にした外観はキュートで、洗練されたイメージをアピールする考えだ。