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2004/05/14

<韓国経済>設備投資が大幅低迷

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    企業は量から質へと体質の改善を図っており、造船などの設備投資が大幅に減っている

 物価上昇分を差し引いた昨年の設備投資規模が95年水準に落ち込んだことがわかった。通貨危機直前の96年と比較すると、6兆ウオン以上も投資が減っている。この傾向が続けば、潜在成長力が大幅ダウンし、韓国経済が大きな打撃を受けるのは避けられない見通しだ。

 韓国銀行が発表した昨年の実質設備投資額(2000年基準)は、71兆4359億ウオンで、2002年の72兆5564億ウオンに比べ1兆1205億ウオン減った。

 これは95年の71兆2260億ウオンに匹敵し、96年の77兆7592億ウオンに比べると8・1%も少ない。実質設備投資額は、名目額から物価上昇または下落分を相殺したもので、投資額の実質的な増減を把握するのに利用される。

 実質設備投資額は97年の70兆3083億ウオンから通貨危機の影響で98年は40兆5861億ウオンに激減。しかし99年(55兆5129億ウオン)、2000年(74兆1607億ウオン)と通貨危機以前の水準を回復した。

 しかし、2001年に67兆4884億ウオンを記録して以後、昨年までは71兆-72兆ウオン台で推移し低迷している。

 業種別では、船舶、航空機、鉄道車両、トラックなど輸送部門の投資が15兆599億ウオンにとどまり、前年の17兆1838億ウオンに比べ12・4%減った。これは95年の18兆2388億ウオンと比べると17・4%も低い。

 韓国銀行は、投資不振の原因について、通貨危機以後、企業が構造調整を進め、従来の拡大路線から収益性重視の経営に転換したためと分析している。しかし、設備投資不振が続けば、潜在成長力が低下し、韓国経済の活力が失われる可能性が高いと憂慮している。

 設備投資が通貨危機以前の水準にとどまったことは、他の統計調査でも明らかになっており、産業銀行の調査では、97年にそれぞれ13・8%、21・4%の伸びを記録していた資産増加率と設備財増加率が昨年は1・7%増と0・2%減に落ち込んでいる。