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2005/05/20

<韓国経済>現代自動車 米アラバマ工場 完成

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    現代自がアラバマ工場で生産する「ニューソナアタ」

 現代自動車が建設を進めていた米アラバマ工場が20日(現地時間)完成、新型ソナタNFの現地生産を開始する。これによって米市場で8%のシェア確保をめざす。完工式には韓米両国の政財界からチャーター機3機で約4000人が参加、現代自動車の米国での新たなスタートを祝う。

完工式には、韓国から李煕範・産業資源部長官、姜信浩・全国経済人連合会(全経連)会長ら政財界関係者、米国からは連邦政府関係者、アラバマ州知事、モンゴメリー市長、アラバマ州選出議員らが出席し、祝辞を述べる。このほか、米国のデイーラー、部品メーカーから1600人が参加する予定だ。

 アラバマ工場は、現代自動車が10億㌦を投資して2004年にアラバマ州モンゴメリーに着工したもので、敷地647万平方㍍、年産30万台規模。現代は同工場で新型ソナタを生産するが、軌道に乗る2006年からは生産車種をサンタフェの後継モデルにも広げ、現地化に力を注ぐ考えだ。

 生産台数は今年が15万台、2006年に25万台、2007年には28万台に拡大、米国でのシェアを現在の2.6%から7-8%に引き上げる。

 金東晋・現代自動車副会長は、「米国市場向け車両の大部分をアラバマ工場で生産すれば、貿易摩擦の解消につながる」と話している。また、現地生産によって為替の変動リスクを軽減でき、ウォン高による採算悪化を年間2兆ウォンほど相殺できるとみている。